ライアン・ゴズリングが、アカデミー賞授賞式で歌を披露した。
現地時間3月10日、第96回アカデミー賞の授賞式が開催。ライアン・ゴズリングは、歌曲賞にノミネートされていた「I’m Just Ken」をステージで披露した。この楽曲は大ヒット映画『バービー』でゴズリングが歌ったものだ。
【動画】「I’m Just Ken」アカデミー賞授賞式にて
ゴズリングのパフォーマンスは会場の座席からスタート。主人公バービー役を演じたマーゴット・ロビーや主題歌を歌ったビリー・アイリッシュに満面の笑みで送り出されたゴズリングは、ステージに登っていった。ステージは本作らしくピンク色に彩られ、男性(=ケン)ダンサーが集結。よく見るとダンサーと一緒に出てきたのは、映画でゴズリングと同じく「ケン」を演じた面々-シム・リウ、キングズリー・ベン=アディル、チュティ・ガトゥらも顔をそろえている。
ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストとしても知られるスラッシュが早弾きのギターソロも披露。続けてゴズリングは会場のグレタ・ガーウィグ監督、マーゴット・ロビー、アメリカ・フェレーラといった『バービー』チームにもマイクを向け、彼女たちも一緒に歌う。さらに彼が過去に『ラ・ラ・ランド』で共演したエマ・ストーンも合唱に参加した。(このせいで彼女のドレスは壊れたとか…。)
このパフォーマンスはある映画に捧げたオマージュ?
今作のパフォーマンスはただにぎやかで楽しかっただけではない。今回のステージでの構図は、おそらくマリリン・モンローの代表作のひとる『紳士は金髪がお好き』(1953)のオマージュだろう。同作においてモンローが披露した「Diamonds Are a Girl’s Best Friend(ダイヤが一番)」に非常に似ているのだ。
アカデミー賞の授賞式らしい映画愛にあふれるステージに、会場も大きな盛り上がりを見せていた。
さらに『バービー』からは、同じく歌曲賞にノミネートされたビリー・アイリッシュ(&フィニアス・オコネル)の「What Was I Made for?」が見事歌曲賞を受賞している。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。