『マッドマックス:フュリオサ』より新予告編が公開。
人気シリーズ最新作『マッドマックス:フュリオサ』より新たな予告編が公開。概要欄を読むと、今作のあらすじもわかる。
ワーナー・ブラザースによる公式な作品概要は以下の通り。
「世界が崩壊し、若きフュリオサはたくさんの母がいる緑の土地から誘拐される。彼女はディメンタス将軍に率いられる大規模なバイカー集団の手に落ちるのだ。荒野を席巻しながら、彼らはイモータン・ジョーによって主導される“シタデル”に遭遇。ふたりの独裁者が支配権を争う中、フュリオサは自宅への道を見つける手段を組み立てるために多くの試練に直面する」
【新予告編】『マッドマックス:フュリオサ』(英語版)
新予告編は前回の予告編に比べて「物語」の部分にもより焦点を当てている。同時に狂気やアクションも増した形になっており、『怒りのデスロード』と同じような興奮を与えてくれること、新たな物語として楽しめることの両方に期待させてくれる予告編だ。
新予告編では、フュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)が緑の土地から連れ去られ、狂気的な悪役ディメンタス(クリス・ヘムズワース)の奴隷になり、ディメンタスとイモータン・ジョー(今回はラッキー・ホーム)との戦いに巻き込まれていく様子を描いているようだ。
伝承のような今作の語り口
前作と今作の間で、ミラー監督は『アラビアンナイト 三千年の願い』(2022)を撮った。新たな予告編では、現代のファンタジーである『アラビアンナイト』を経たミラー監督の、ファンタジーメイカーとしてのセンスも見えてこないだろうか。
予告の終盤に重なるのは「いつでも戦争は存在する」「しかし、故郷に帰るためにフュリオサは世界を相手に戦うのだ」といったナレーション。叙事詩的な側面と叙情的な側面、双方をバランスよく詰め込んだ空気に仕上がっている。
さらに今回の予告はクリス・ヘムズワース演じるディメンタスにもフィーチャー。“クレイジー”という言葉が似合いそうな、ヘムズワースに適役なヴィランだ。
『マッドマックス:フュリオサ』は2024年5月24日に米公開。日本でも2024年内に公開予定。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。