ダコタ・ファニングが、カート・ラッセルから馬を贈られた過去を明かした。
Netflixドラマシリーズ「リプリー」に出演のダコタ・ファニング(30)が、共演者のアンドリュー・スコット(47)と共にELLE誌の動画シリーズ「Ask Me Anything」に出演。彼女は「歴代最高のラッピングギフト」というお題に驚きの回答をした。なんとその“贈り物”は生きていたのだ。
「カート・ラッセルが私に馬をくれたの」と驚愕のエピソードを語り笑ったファニング。それは2005年の映画『夢駆ける馬ドリーマー』で彼女とラッセルが共演した際の話だ。スコットもこれには驚き、「君の伝記のタイトルは『カート・ラッセルが馬をくれた:ザ・ダコタ・ファニング・ストーリー』になるかもね」と笑う。
『夢駆ける馬ドリーマー』は、父娘がケガをした競走馬の回復を手伝う中で絆を深める姿を描く作品。クリス・クリストファーソン、エリザベス・シュー、デヴィッド・モースらも出演した。
「私たちは馬に関する映画を撮ったの。カートは最もすばらしい人のひとりだよ。彼と一緒に経験をシェアすると、彼との仕事が本当に好きになるよ。彼と馬の映画を撮って、そして彼は私に馬をくれたの」。そうファニングは、ラッセル(現在73歳)との仕事を楽しそうに振り返った。
大スターたちも怖れなかった天才子役
ファニングは子役俳優として幼少期から大スターたちと共演してきた。たとえばトム・クルーズ、デンゼル・ワシントン、ロバート・デ・ニーロなどだ。しかし、彼女が彼らに怖気づくことはなかったそうだ。
ファニングは「私は(他の人に)『怖気づく』と思われるような人々が周りにいるのが当然という状況で育ったから、たぶんマヒしてたんだろうね」と当時の自身を分析。「8歳の子どもなんて、ひとりの人をひとりの人として知るだけでしょ。その他のことを考えることはなかったな」。幼くして業界入りした彼女には、“スターへの怖れ”を学ぶ機会もなかったようだ。
馬の名前は、ラッセルのパートナーに由来
ラッセルは2005年当時、MTV Newsにこの“馬”の件を語っている。彼はファニングの両親に馬を贈る許可を求めたそうだ。そしてファニングは馬に「ゴールディ」という名前をつけた。これはラッセルの長年のパートナーであるゴールディ・ホーンへのオマージュだ。
ラッセルは当時を振り返りこう語っていた。「僕は彼女の両親を訪ねて、彼女に馬をプレゼントしたいと思っていることを伝えたんだ。(馬を飼うことは)家族にとって大きな決定だから、しっかり承諾を得る必要があった」「でも、彼女が馬と一緒にいるのを見て、最高な気持ちだったよ」。
ダコタ・ファニング出演「リプリー」はNetflix(ネットフリックス)で配信中。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。