トム・ヒドルストン、14年演じたロキのこの先について「本当にわからない」と発言。
木曜、トム・ヒドルストンが「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演。ドラマシリーズ「ナイト・マネージャー」の新シーズンが制作されることを報告した。同番組中、ヒドルストンは司会のジミー・キンメルとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)での大人気キャラクター、ロキについて語る場面があった。
【動画】トム・ヒドルストン出演「ジミー・キンメル・ライブ!」
「(ロキ役は)僕の人生を完全に変えた」
ロキ役にキャスティングされたとき、こんなに長く演じると知っていたか?キンメルに尋ねられたヒドルストンは、28歳だった当時を振り返った。
「全然知らなかったよ。『あれから14年が経った』と誰かに言われるたびに衝撃を受けるね」。「あの時は28歳だったけど、今では43歳。僕の成人生活の大部分でこのすばらしいキャラクターを演じてきたことになる」。そう長年の“ロキ人生”を振り返ったヒドルストンは「僕の人生を完全に変えたよ」とロキ役の重要性を振り返った。
この先のことは「本当にわからない」
ドラマシリーズ「ロキ」シーズン2でひとつの終着点に達したとも見えるロキの物語。キンメルはロキの物語はこれで終わりなのか、ヒドルストンに尋ねた。
ヒドルストンは「わからない。本当にわからないんだ」と回答。キンメルは「マーベルやスター・ウォーズのスターは(ネタバレ回避のために)平気で嘘をつくからどうだろうね(笑)」と疑うが、ヒドルストンは本当にわからないと主張した。
そして彼は、「僕たちは(「ロキ」)シーズン2である種の物語の結論に達したと思う。とても満足感を感じているよ」と、この先はともかく現時点でまず満足していることを強調した。
プロデューサーも「ふさわしい終わり」と発言
「ロキ」シーズン2の最終回に関連したハリウッド・リポーター誌のインタビューで、今作の製作総指揮ケビン・R・ライトは、シーズン2終盤では皆が“ロキの送り出し”のように感じていたと語っていた。
「我々は、この番組で『ふさわしい終わり』を感じさせたかった。しばしばMCUではそれが行われないことがある」と、他の作品と世界観を共にするMCUでは作品の“終わり”が“終わり”らしくないことと比較し、「我々は、ロキやこの世界観にさらなる物語があるという終わり方ではなく、この番組にふさわしい終わりを与えたかったんだ」と、今作の中で物語を結末に導く歯切れの良さを重視していた。
ロキはヒーロー?ヴィラン?
続いてキンメルは、ロキが「ヒーロー」か「ヴィラン(悪役)」かについて尋ねる。ほかのマーベル映画・ドラマの主人公と異なり、ロキは世界に味方したことも敵対したこともあるキャラクターだ。
「彼はいくつかの興味深い選択をしたよね。それらは彼を悪役という印象にしたかもしれない。昔、彼は複数の間違った選択をしてきたんだ」。そうヒドルストンはロキの過去を振り返る。
悪戯の神、トリックスターであるロキの選択が時によって変わることに触れたヒドルストンは「ロキがニューヨークを乗っ取ろうとし、アベンジャーズが彼を止めようと集結したのは、よくない日だったね」と笑い、「あれから14年。彼が少しは寛大で、愛情深く、ヒーロー的な選択をしていると思いたいよ」とロキの変化について語った。
ドラマシリーズ「ロキ」のほか、ロキ登場のMCU作品はディズニープラスで配信中。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。