テイラー・スウィフト11枚目のフルアルバム「The Tortured Poets Department」(ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント)が4月19日(金)にリリースされた。
テイラーはX(旧Twitter)を更新。アルバム名に「Poets(詩人)」が入るだけあって、一連の詩的な文章でこのアルバムを送り出した。
The Tortured Poets Department. An anthology of new works that reflect events, opinions and sentiments from a fleeting and fatalistic moment in time – one that was both sensational and sorrowful in equal measure. This period of the author’s life is now over, the chapter closed and… pic.twitter.com/41OObGyJDW
— Taylor Swift (@taylorswift13) April 19, 2024
テイラーの投稿(意訳)
『The Tortured Poets Department』(直訳:「苦悩する詩人課」)。流れる時の中のつかの間の運命論的な瞬間における出来事、意見、感情を反映した新たな作品集。それらは感動的であるのと同じくらいに哀しみに満ちたものだった。
この作家人生におけるこの時期は去った。その章は閉じられ、封印された。復讐を要するものは何もない、傷が癒えれば晴らすべき恨みはない。さらに省みれば、それらの多くはすべて自分で招いたものだった。
この作家は、私たちの涙がページ上のインクという形をもって神聖になるという確固たる信念を持っている。私たちが最も悲しい物語を語るとき、私たちはそれらから解放されることができる。
そして後に残されるのは、苦悩する詩だけ。
さっそく筆者も「The Tortured Poets Department」をまず一周聴いたが、これまでのアルバムを網羅するスペシャルなツアー「THE ERAS TOUR」を経たテイラーならではの1作という印象。
電子音楽の使い方など、最も雰囲気が近いアルバムは前作「Midnights」だとも思えるが、「folkrore」「evermore」の静謐さ、「Lover」の広がり、さらにビートやアコースティックサウンド、そして時折見せる素直なメロディはそれ以前のアルバムたちも想起させる。
何周聴いても確実に飽きさせないであろうバラエティと洗練さを見せる今作には、ポスト・マローン、フローレンス・アンド・ザ・マシーンとのコラボ楽曲も収録されている。
テイラー・スウィフト「The Tortured Poets Department」は4月19日(金)より配信中。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。