2015年に公開されるやいなや、そのリアルで圧巻のノンストップ・カーアクションが世界中を席巻し、映画史を変えた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。伝説の創始者・偉大なる巨匠ジョージ・ミラー監督が再び世界に放つ、伝説のサーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』が、2024 年5月に全国公開となる。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は石油も水も尽きかけ、文明が崩壊した世界で、愛する家族を奪われ本能だけで生きながらえる元・警官マックス(トム・ハーディ)と、資源を独占し恐怖と暴力で民衆を掌支配するイモータン・ジョーに反旗を翻す、怒りの戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)。二人の自由への逃走劇は、多くの熱狂的なファンを生み出し社会現象へ。第8回アカデミー賞では10部門ノミネート(最多6部門受賞)、米批評家サイト「RottenTomatoes」では今もなお 97%フレッシュの高スコアを獲得するなど、映画史に輝く伝説となった。そして、クールで謎めいた姿の裏で、極限状態で爆発する生存本能が、観るものすべてを異常なまでに興奮をさせ、映画の“真の主役”と言わしめたのはシャーリーズ・セロン演じるフュリオサだった――。
そんなフュリオサの新たな物語が明かされる最新作『マッドマックス:フュリオサ』の舞台となるのは世界の崩壊から 45年後。MAD な世界(マッドワールド)が広がる中、すべてを奪われた“怒りの戦士”フュリオサが、復讐のエンジンを鳴らす!主人公フュリオサを演じるのは、ハリウッド最旬の俳優として熱い視線を集めるアニャ・テイラー=ジョイ。対する宿敵ディメンタス将軍役には、『マイティ・ソー』シリーズでおなじみのクリス・ヘムズワース。
前作でシャーリーズが演じ、映画史に残るキャラクターとなったフュリオサ。今作では彼女を主人公とし、謎だった半生や“怒りの戦士”としての覚醒までもが描かれる。前作から15年前の若いフュリオサを描くにあたり、役を継承する形となったアニャ。同じキャラクターを別の俳優が演じるため、その違いと共通点両方が見どころだ。今回は二人のフュリオサの演じ分け、そして二人の共通点について、ミラー監督のコメントも紹介しつつ、ポイントをおさらいしていく。
二人の演技派女優が演じる!新旧フュリオサの魅力
フュリオサは前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から登場する、荒野の支配者イモータン・ジョーが牛耳る砦“シタデル”で大隊長を務める戦士。砂漠での戦闘に特化した丸坊主スタイル“バズカット”、顔の上半身を覆う真っ黒なグリース、そして左腕を欠損しており、金属製の義手を装着していることが特徴。実はイモータン・ジョーへ積年の恨みを晴らすべく、忠誠を誓うふりをして虎視眈々と故郷への帰還と復讐を誓う強力な精神力とタフネスを持ち合わせる。いざ脱走を試みる際には、イモータン・ジョーに囚われていた5人の“子産み女”を助けて、ともに脱出しようとするなど、強さだけでなく気高さも持ち合わせている熱い女性。演じたシャーリーズは自らバズカットの提案や、アクションへの参加など、積極的にフュリオサ像を組み立てていき、その魅力あふれるキャラクターを見事に作り上げた。
一方、アニャが演じる今回のフュリオサは、“緑の地”から誘拐される幼少期から物語が始まる。前作では詳しく描かれなかった彼女の壮絶な半生が、ついにスクリーンで明かされることとなる。幼少期のフュリオサが育ったのは、荒廃した世界とは思えないほど草木が生い茂り、リンゴなど果物まである楽園。しかしディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)によってシタデルに連れ去られ、大切な母も奪われてしまう。ここでポイントなのは、この時はまだフュリオサは髪も長く、左腕も健在なこと。『怒りのデス・ロード』ではフュリオサのキャラクター像はすでに完成していて、終始復讐する気満々だが、『マッドマックス:フュリオサ』ではもともと何不自由なく暮らしていた少女が、ある日突然未来を奪われ、復讐を誓う過程が描かれる。気高い意志を貫き続けるシャーリーズが演じたフュリオサと、普通の女の子が復讐の鬼に変化するアニャ演じるフュリオサの対比が、それぞれの良さを引き出し、相乗効果的にマッドマックスサーガを盛り上げる!
フュリオサの如く、数奇な人生の軌跡(ロード)がそっくり!?な二人
シャーリーズは、自身でも語っているように、日常的な父親の暴力に耐えかね母親が銃を発砲した壮絶な過去を持つ。母親は正当防衛が認められたが、引っ越しを余儀なくされ、生まれ育った南アフリカからイタリアに移住。その後ハリウッドへ渡り、モデル活動を経て演技の道に進む。ブロンドヘアと抜群のスタイルで、俳優業では“セクシーな金髪美女”というイメージが固まり、似たような配役が多かったが、『モンスター』(2003)で13kgの増量と特殊メイクで実在の連続殺人犯を演じ、これまでのビジュアルイメージから脱却。演技力も認められ南アフリカ人初のアカデミー賞を受賞し、現在も演技派女優として絶大な支持を獲得している。
一方のアニャはアルゼンチンで生まれ育ち、後にロンドンに移住するも、当時は英語が話せないことや、個性的なルックスが原因でいじめにあっていた。 しかし16歳でスカウトされモデルデビューし、次第に俳優業にも挑戦するように。『ウィッチ』(2015)や『スプリット』(2016)など立て続けにスリラー映画に出演したことで、“スクリーム・クイーン”として評価され、イメージが固まりつつあった。しかしドラマ『クイーンズ・ギャンビット』(2020年)で演じた孤高のチェスプレイヤーの姿は世界中で評価され、ゴールデン・グローブ賞を受賞。それまでのイメージを壊し、演技派女優として世間に認知された。
辛かった時期を乗り越え、華やかなルックスを活かしモデルとして活躍した後、人気演技派女優へ─。後にフュリオサを演じることとなる二人の女優たちに、運命めいたものを感じずにはいられない! シャーリーズとアニャ、それぞれと仕事をした「マッドマックスサーガ」の創始者ジョージ・ミラー監督も、二人の共通点について言及。
彼らの役者としての仕事への取り組み方はとても似ていた。決意が強くて勤勉だ。それは、俳優としての生い立ち全体から来るものだと思う。例えば、二人は幼い頃からバレエが得意だった。バレエダンサーは非常に高い運動神経と神経的スキルを持っていて、それが演技に非常によく活きる。そして撮影中、とても興味深いことが起きた。撮影しているときに俳優が消えていって、彼女らがキャラクターとして浮かび上がってくるんだ。
メガホンを取ったミラー監督自ら類似点を語るほど、どこか“似ている”シャーリーズとアニャ。さらには二人とも見事にフュリオサを演じ切り、俳優ではなく一人のキャラクターとして完成されるほど、両者の演技は完璧だったという。シャーリーズが作り上げた強い女性の象徴であるフュリオサというキャラクターを、見事に継承したアニャ。何かと共通点のある二人が、それぞれに魅力的な役柄として完成させた「フュリオサ」。最新作『マッドマックス:フュリオサ』で観られる強く気高い若き日のフュリオサを、ぜひ目撃してほしい!!
映画『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日(金)全国ロードショー!
シャーリーズ・セロンの後継者としてフュリオサを演じるアニャ・テイラー=ジョイ!彼女の活躍が見れる映画『マッドマックス:フュリオサ』 日本版劇場予告はこちらでチェック!
公開情報
『マッドマックス:フュリオサ』
2024年5月31日(金)全国公開
(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.
Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
ストーリー
世界崩壊から45年。バイカー軍団に連れ去られ、故郷や家族、人生のすべてを奪われた若きフュリオサ――改造バイクで絶叫するディメンタス将軍と、鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョーが覇権を争う”MADな世界(マッドワールド)”と対峙する! 怒りの戦士フュリオサよ、復讐のエンジンを鳴らせ!
監督:ジョージ・ミラー 出演:アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:MADMAX-FURIOSA.jp #マッドマックス #フュリオサ
予告編:
2024年5月31日(金)全国ロードショー!
IMAX®/4D/Dolby Cinema®(ドルビーシネマ)/ScreenX
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