EVENTS/LIVEMUSIC/ARTISTSNEWS

【abcdefu】ゲイル(GAYLE)来日! 初の日本公演でオリジナル&カバーを織り交ぜた23曲で駆け抜ける! 最後はもちろん観客と一緒に「F**k You!」の大合唱【セットリスト(セトリ)/ライブレポート 5.31】

Photo Credit:Kazumichi Kokei EVENTS/LIVE
Photo Credit:Kazumichi Kokei

ゲイル(GAYLE)が来日。5月31日(金)渋谷の「duo MUSIC EXCHANGE」にて単独公演を行った。

ゲイルは19歳にして全世界から注目を浴びる若手アーティスト。特に彼女の存在を世間に知らしめた「abcdefu」は鮮烈な歌詞とキャッチーなメロディーで瞬く間に話題となった。今回はそんなゲイルの初の来日公演をレポートする。


ゲイル紹介コラムはこちら


GAYLE(ゲイル)ライブレポート 24.5.31

歓声の中に迎え入れられたゲイル。ベースを手に、まずはイントロとして「Internet baby(interlude)」を披露した。

I don’t sleep as good as i used to」では彼女の絶叫に観客も歓声で応える。続けて「indieedgycool」では「la la la…cool kid!」と声をそろえる観客にゲイルも満足げだ。

Photo Credit:Kazumichi Kokei

Photo Credit:Kazumichi Kokei

「私たち最高にクールね!」と笑顔を見せたゲイルは、「初めての日本、東京だよ!来てくれてありがとう」と感謝を述べる。続けてバンドメンバーのアンドリュー(ドラムス)とマックス(ギター/ベース)を紹介すると、ギターを持っていたマックスにベースを任せ、今度はゲイルがギターを担当することに。

まずはジョーン・ジェットの「Bad Reputation」をカバー。アヴリル・ラヴィーンによるカバーでも有名な疾走感あふれるロックナンバーに会場は大盛り上がりだ。「sleeping with my friends」では迫力のロングトーンやマックスのスピーディなギターソロで圧倒すると、「楽しんでる?」と会場に呼びかけ歓声を浴びた。

Photo Credit:Kazumichi Kokei

Photo Credit:Kazumichi Kokei

楽器を持たずに歌い踊った「leave me for dead」では、会場から伸びた手に握手で応えたり、手を振ったり投げキッスをしたりとファンサービスたっぷり。さらに観客からスマートフォンを受け取り内カメラで動画を回し、別の観客にはブレスレットを受け取り「かわいい!」と感激するなど、サービス精神全開で会場を盛り上げた。

スローなテンポで「kiddie pool」を歌い上げると、マックスのかき鳴らすギターに合わせてシャーリー・バッシーの「Get the Party Started」をカバー。ステージをノリノリで跳ね回った。

Photo Credit:Kazumichi Kokei

Photo Credit:Kazumichi Kokei

ベースを肩にかけつつ「調子はどう?」と観客に手を挙げさせて年齢層を確認。「私たちの世代は色々言われるけど、バカにしてくるやつをバカにしてやろう」と語り、Z世代について歌う「z」を歌い切ると、ベースを置き大きく手を広げながら「don’t call me pretty」で等身大のメッセージを会場に響かせた。曲の最後にはルーパー効果を使って自分の声を重ねていくパフォーマンスも見せる。

会場前方で掲げられた手書きメッセージを一通り受け取り、「You’re GAYLE and I’m Gay」「ABCDE LOVE YOU」などを楽しそうに読み上げた後、「私は宗教について悩んだ時期がある」と語り出したゲイル。そのまま「god has a sense of humor」(訳:神様はユーモアセンスがある)を披露した。

Photo Credit:Kazumichi Kokei

Photo Credit:Kazumichi Kokei

「ロンドン橋って知ってる?」「ロンドン橋なのに、アリゾナ(アメリカ)にあるんだよ!(笑)」と小噺を挟みつつカバーしたのは、ファーギーの「London Bridge」。マイクスタンドででポールダンスのように踊ったりランウェイのように歩き回ったりとセクシーなパフォーマンスを見せ、会場とは「Oh Shit!」をコール&レスポンスしてみせた。

特徴的なトラックが流れ出すと、ステージを左右に駆け回りながら映画『バービー』のアルバムに提供した「butterflies」をスピーディーに歌い切った。“客いじり”も交えて恋人との別れについて語ると、元カレについて歌った「ALEX」へ。

Photo Credit:Kazumichi Kokei

Photo Credit:Kazumichi Kokei

ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツの「I Love Rock ’N Roll」をカバーして会場を熱く盛り上げると、そのまま「luv starved」へ。スピーディーのドラムスの連打も大迫力、かと思えばしっとりしたパートでは歌をゆっくり聞かせる。テンポの緩急が印象的なナンバーだ。

orange peel」ではスロウで美しいメロディと、エフェクトをかけたマックスのベースが会場におしゃれに響き渡る。ベースソロへの大歓声にマックスも満面の笑みを浮かべていた。

Photo Credit:Kazumichi Kokei

Photo Credit:Kazumichi Kokei

ゲイルは自身と同じ髪色にした観客を見つけてテンションを上げながら、「ここにいられて嬉しい。本当に最高だよ。私のおかげじゃない、あなたたちのおかげでこうして来られたんだよ。愛してる」とひたむきに感謝を伝え、観客も拍手と歓声で応えた。

「誰もが私を嫌ってると感じた時がある…あなたたちが愛してくれてるのは知ってるけど、世間がね(笑)」と語るゲイル。彼女は「誰もが自分を憎んでると思っても、それでもなお自分らしくいようよ。みんなもそういられたらいいな」と伝えると、熱く「everybody hates me」をパフォーマンスしてみせた。

Photo Credit:Kazumichi Kokei

Photo Credit:Kazumichi Kokei

会場から渡された(ファンの寄せ書きの入った)日本国旗をマントのように羽織ると、そのまま国旗を首に括って「ur just horny」を披露。ゲイルが日本国旗を掲げたのに合わせてドラムスのアンドリューが特徴的なビートを刻む。クイーンの「We Will Rock You」が始まり、会場も全力で合唱してみせた。

「We Will Rock You」のおなじみのギターソロからそのまま「snow angels」へ。王道でキャッチーなメロディが会場を包み、会場は手拍子で応えた。何度もジャンプして会場に笑いかけて楽しそうなゲイル。もはやたまに声がマイクに入っていない瞬間すらあるが、これぞライブという楽しい時間が過ぎていく。

Photo Credit:Kazumichi Kokei

Photo Credit:Kazumichi Kokei

そしてラスト。最後はもちろん大ヒット楽曲「abcdefu」だ。会場全体が声を張り上げて「f**k you」の大合唱。圧巻のフィナーレであった。

名だたるレジェンドたちの楽曲カバー6曲も織り交ぜつつ、等身大の歌詞が魅力の自身の楽曲17曲を合わせて23曲を届けた1時間半。疲労を見せることない、爆発的にエネルギッシュなステージであった。


<セットリスト>
1.Internet baby(interlude)(PinkPantheress カバー)
2.i don’t sleep as good as i used to
3.indieedgycool
4.Bad Reputation(Joan Jett カバー)
5.sleeping with my friends
6.leave me for dead
7.kiddie pool
8.Get the Party Started(Shirley Basseyカバー)
9.z
10.don’t call me pretty
11.god has a sense of humor
12.London Bridge(Fergie カバー)
13.butterflies
14.ALEX
15.I Love Rock ’N Roll(Joan Jett & The 16.Blackhearts カバー)
17.luv starved
18.orange peel
19.everybody hates me
20.ur just horny
21.We Will Rock You(Queen カバー)
22.snow angels
23.abcdefu

tvgrooveをフォロー!