『ディセンダント』シリーズのメインキャストや監督が、故キャメロン・ボイスを称えるイベントに集結した。
6月2日のロサンゼルス(The Beehive)で、第3回となるイベント「Cam For a Cause Gala」が開催。ガラでは2019年に死去した俳優キャメロン・ボイスを称える「The Cameron Boyce Foundation」(キャメロン・ボイス財団)のイベントも行われた。
「ディセンダント」シリーズ(1〜3作目)でクルエラの息子であるカルロスを演じたキャメロン・ボイス。ガラには彼と共に同シリーズのメインキャストとして活躍したダヴ・キャメロン(マレフィセントの娘、マル役)、ブーブー・スチュワート(ジャファーの息子、ジェイ役)、ソフィア・カーソン(邪悪な女王の娘、イヴィ役)らが参加した。
イベントには3人だけでなく、チャイナ・アン・マクレーン(アースラの娘、ウーマ役)、サラ・ジェフリー(オーロラの娘、オードリー役)、ブレンナ・ダミコ(フェアリー・ゴッドマザーの娘、ジェーン役)らのほか、三部作を手がけたケニー・オルテガ監督も出席した。
キャメロン・ボイスを称え、てんかん治療の発展を目指す
今年5月28日にキャメロン・ボイスが迎えるはずだった25歳の誕生日を記念して、財団は彼のレガシーを称えるために1万ドルの資金を調達することを目指した。財団の目標は、てんかんの研究、教育、啓発キャンペーンに貢献し、キャメロンの信じた活動をサポートし続けることだ。
キャメロン・ボイスの死去が報じられたのは2019年7月6日。当時、彼の家族はUs Weeklyに対し、キャメロンが「治療中の持病による発作で眠っている間に亡くなった」と声明で伝えた。
その後、キャメロンの両親であるビクター&リビー・ボイスは、キャメロンのレガシーを称えて「The Cameron Boyce Foundation」(キャメロン・ボイス財団)を設立。この財団は、てんかんを治癒するための研究、教育、啓発キャンペーンにかかる資金をキャメロンの名前のもとで提供し、彼が大切にしていた活動を支援し続けることを目指している。
キャメロンの父ビクターは2022年4月、People誌に対して「財団としてはコネクションや影響力を持ち、助成金の提供に関して大きな進展を遂げましたが、新型コロナウイルスの影響でこれまで対面イベントを行うことができませんでした。この機会に我々がどのような活動を行っているのかを示し、我々のストーリーを共有し、てんかんとの闘いを前進させることができることに非常に興奮しています」と語っていた。
彼の死後、『ディセンダント』の元共演者たちはさまざまなインタビューで故キャメロンについて語り、心からのSNS投稿で彼の人生を称えてきた。
「あの日のことは決して忘れない。私たちは皆、彼が最も幸せで美しい魂を持っていたことを思い出し、打ちのめされていたよ」と2020年6月のEntertainment Tonightのインタビューで語ったソフィア・カーソンは、続けて「そして、何があろうとも、彼の魂はそのレガシーの中に永遠に生き続ける。なぜなら彼は多くの人に愛され、最も無私の心を持っていたから」とキャメロンを称えていた。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。