チャーリー・XCX(Charli XCX)が、自身の公演やイベントに乗じてテイラー・スウィフトを口撃しているファンに苦言を呈した。
日曜、Xのあるユーザーが、チャーリー・XCXにある提言を行った。その内容は「ねえチャーリー、君のブラジルのファンが、君の公演やイベントで『テイラー死亡!』と叫んだりと、有害な振る舞いをしているよ。これどうにかできないかな。音楽のあるべき姿だとは思えない」というものだ。
Hey @charli_xcx, your brazilian fans have been showing toxic behavior by screaming “Taylor is dead!” in your concerts and events related to you. Could you do something about it? We don’t belive that’s what music should be about. @taylornation13 please take notice in that too. pic.twitter.com/pPU6wWjeXl
— gui ritsu (@ritsuppy) June 23, 2024
動画を見ると、6月7日に行われたチャーリーのアルバム(「brat」)のリリース・パーティーや、23日のチャーリーの公演において、ファン達がポルトガル語で「テイラー死亡!」と連呼していたらしいことがわかる。
この行いを知り不快になったチャーリーは、この相談のスクリーンショットに自身のコメントを載せる形でInstagramのストーリーズを更新した。
「こういうことをしている人たち、お願いだからやめて。オンラインでも私の公演でもね。これは私の理想とは正反対の行いだし、このコミュニティがこういうことをするための場所だと思われているなら、不快だよ。耐えられない」。そうチャーリーは不快感を露わにし、自身に絡めてテイラーを侮辱する人々を批判している。
チャーリーファンがテイラーを攻撃する理由は?
なぜチャーリーファンがテイラーに攻撃的なのか。直近のチャーリーを取り巻く状況を振り返ると、いくつか理由はありそうだ。
アルバムのリリース日
今月初めにも、チャーリーの一部ファンは、テイラーを攻撃したと報じられている。その理由は、テイラーの最新アルバム「The Tortured Poets Department」の英国限定デジタル版が、チャーリーの「Brat」と同週にリリースされたことで、チャーリーがイギリスにおけるチャートでトップに立つ機会を妨げられたことだ。
両者の恋愛関係と、チャーリーの歌詞
さらに、「Brat」の収録曲「Sympathy is a knife」に関するウワサも理由のひとつといえる。同曲の歌詞では「本当かどうかは分からない…ある人は彼らが笑っていると言う。ジョージは私の被害妄想だと言う…私のボーイフレンドのショーの舞台裏で彼女に会いたくない。背中で指を組んで、彼らの破局を願う」と歌っている。
チャーリーはバンドThe 1975のドラマーであるジョージ・ダニエルと婚約しているため、この歌詞が同バンドのボーカルであるマシュー・ヒーリーと、その元恋人であるテイラーを指していると考えられているのだ。
テイラーの公演のオープニングアクトに関する発言
また、チャーリーはテイラーの「Reputation Tour」(2018)においてカミラ・カベロとともにオープニングアクトを務めた後、他のアーティストのオープニングアクトをするのはもうやめると述べていた。
チャーリーは「テイラーがそのツアーに誘ってくれたことには本当に感謝してるよ。でもひとりのアーティストとしては、まるで5歳の子どもたちに手を振っているような気分だった。自分のものを持つべきだと思った」と語り、テイラーの公演について回ったことについて好感触だったとはいえない様子だ。
これらの理由からチャーリーがテイラーに対してあまり良い思いはしていない印象であることが、ファンが攻撃的である理由として挙げられている。
しかし、チャーリーは「Brat」リリース後、テイラーに関するウワサについて明確なコメントはしておらず、今回の投稿でもファンの行いに批判的であることから、必要以上に敵対関係を煽られることをチャーリーがよく思っていないのは明らかだろう。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。