名優ユアン・マクレガーとその実娘クララ・マクレガーがW主演を務める最新作『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』(原題:Bleeding Love)が 7月5日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開。この度、今作より『トレインスポッティング』のオマージュシーンの本編映像を解禁となった。
2023年サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で上映され注目を集めた、ユアン・マクレガーと実の娘で俳優・プロデューサーのクララ・ マクレガーがW主演にして親子役を演じた話題作『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』。実際に問題を抱えた時期のあったマクレガ ー親子がその経験を乗り越え、父と娘の“愛と回復への旅の物語”を完成させた。
今年、映画デビュー30周年を迎える英国を代表する名優ユアン・マクレガー。実生活では長年連れ添った妻との離婚、再婚によって娘クララとの親子関係に問題を抱えていたユアン だが、そんなクララが最愛の父へ送った1つのラブレター<脚本>をきっかけに本作は生まれた。
【動画】『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』本編映像
この度解禁された本編映像は、ユアン・マクレガーと娘クララ・マクレガー演じる父娘が、荒野の真ん中にのびる一本の線路に佇むシーン。空は夕焼けに色づき、親子に言葉はなく目線で語り合う。2人の阿吽の呼吸を感じる、本作の中でも特に美しく、重要なシーンだ。実はこのシーンには、もうひとつメッセージが隠されている。父親役を演じたユアン・マクレガーが主演し、世界で大ヒットを記録した伝説 の青春映画『トレインスポッティング』(’96)へオマージュを捧げているのだ。
『トレインスポッティング』にも、その続編『T2 トレインスポッティング』(’17)にも列車と線路が印象的に登場する。『トレインスポッティング』が公開された1996年に、娘のクララは生まれた。父ユアンがドラッグ依存症の若者を演じたように、クララは『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』でドラッグ依存症の娘を体当たりで演じている。その姿にユアン演じたレントンを彷彿とすることもできる。本作では娘とともに線路に立つ ユアン演じる父、果たしてどんな未来を選ぶのか。
他にも本作には『トレインスポッティング』のオマージュシーンが見つけられる。ぜひ劇場で、父娘とともにオマー ジュ探しの旅に出かけてみては?
作品情報
『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』
<STORY>
何年も疎遠だった娘のある出来事をきっかけに、父は彼女をニューメキシコ州に向かう旅に連れ出す。関係を修復したくても、どうすれば二人の溝を埋められるか分からない。娘は父との美しい過去を思い出しながらも、自分を捨てた父を許すことができず反発を繰り返す。旅の目的地が近づいてきた時、二人はお互いが抱える問題と向き合うことになる。
監督:エマ・ウェステンバーグ
脚本:ルビー・キャスター、クララ・マクレガー、ヴェラ・バルダー
出演:ユアン・マクレガー、クララ・マクレガー
配給・宣伝:ロングライド
2023年/アメリカ/英語/102分/シネマスコープ/5.1ch/カラー/原題:Bleeding Love/PG12/日本語字幕:岩辺いずみ
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フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。