『プラダを着た悪魔』の続編がディズニー社で企画中との報道がされた。
メリル・ストリープが演じたミランダは雑誌文化の衰退に苦闘する一方で、エミリー・ブラント演じたアシスタントは広告費を握る企業の重役に出世しているようだ。
ハリウッド・リポーター誌などの報道によれば、映画『プラダを着た悪魔』の脚本家アリーン・ブロッシュ・マッケンナが、続編の脚本を執筆中。オリジナル版を手がけたウェンディ・フィナーマンが続編の企画・制作を行うという。
契約はまだ完了していないが、大人気作である今作の続編については長い間議論されており、今作のメインキャストであるメリル・ストリープ、エミリー・ブラント、アン・ハサウェイが今年のSAGアワードで再会したことも話題になった。
オリジナル版を制作した20世紀フォックスはディズニー社に買収されているため、続編のスタジオはディズニーになるとされているが、正式コメントはまだ発表されていない。
あの大人気作の続編!
2006年の映画は同名の原作を基にしており、大学を卒業したばかりのジャーナリズム専攻のアンディ(アン・ハサウェイ)が、アンナ・ウィンターをモデルにしたミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)のアシスタントとして出版業界で最も憧れられる仕事に就く物語。アンディは同僚のアシスタント(エミリー・ブラント)の手も借りながら、雑誌とハイファッションの世界に飛び込んでいく。
この映画は全世界の興行収入で3億2600万ドルを超え、ストリープはアカデミー賞にもノミネートされた。
Puck誌によれば、今作ではミランダが依然としてRunwayの編集長である一方、雑誌が現代の出版業界の財政的な逆風に耐えており、衰退しつつあるという内容になる可能性があるそうだ。エミリー・ブラント演じる元アシスタントは現在、Runwayに広告を出している高級ブランド企業の重役になっているとされ、それぞれの立場には大きな変化が見られそうだ。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。