俳優のシェリー・デュヴァルが死去。75歳だった。
スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演による歴史的なホラー映画『シャイニング』で、ジャック・ニコルソンと夫婦役で共演したシェリー・デュヴァルが、木曜に75歳で死去した。代理人によると、彼女はテキサス州ブランコの自宅で、糖尿病に夜合併症で眠るようにこの世を去ったそうだ(ハリウッド・リポーター誌より)。
『シャイニング』では、狂気に駆られていくジャック・ニコルソンの演技とともに、彼に恐れをなして発狂するデュヴァルの演技も大きな話題に。多くのホラーファンに衝撃を与えた。ある報道によれば、野球バットを持つシーンは127テイクも撮影させられ、彼女は疲弊していたという話もある。
ほかにもウディ・アレン監督の『アニー・ホール』(’77)、テリー・ギリアム監督の『バンデットQ』(’81)、スティーブ・マーティン監督の『ロクサーヌ』(’87)などで印象的な演技を残している。
1989年から彼女のパートナーであったダン・ギルロイは「私の愛しくスウィートな、人生のすばらしいパートナーであり友人だった人が、我々のもとを去りました。近年の彼女は強い苦しみの中にいましたが、今は自由です。飛び立ってください、美しいシェリー」と追悼文を発表している。
『シャイニング』原作者であるスティーヴン・キングもXで彼女を追悼。「シェリー・デュヴァルの訃報に深く悲しみを覚えています。すばらしく、才能にあふれ、十分に活用されなかった俳優でした」とその才能を惜しんでいる。
Very sorry Shelly Duvall has passed. Wonderful, talented, underused actor.
— Stephen King (@StephenKing) July 11, 2024
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。