この夏、映画館の大画面・大音量で大迫力のスリルを体験したいなら、イチオシの作品が8月1日(水)より公開となる。それがスティーブン・スピルバーグ製作総指揮、『ジュラシック・ワールド』製作陣が贈る最新映画『ツイスターズ』だ。
映画レビュー『ツイスターズ』
【予告編】『ツイスターズ』
『ツイスターズ』あらすじ
気象学の天才ケイトはニューヨークで自然災害を予測し被害を防ぐ仕事に熱中していた。そんな中、故郷オクラホマで史上最大級の巨大竜巻が群れをなして異常発生していることを知る。
竜巻にトラウマを抱えたケイト(デイジー・エドガー=ジョーンズ)だったが、学生時代の友人ハビ(アンソニー・ラモス)からの懸命の依頼で、夏休みの一週間の約束で竜巻を倒すために故郷へ戻ることに。そこで出会った知識も性格も正反対の竜巻チェイサーのタイラー(グレン・パウエル)ら新たな仲間と、無謀ともいえる“竜巻破壊計画”に立ち向かっていく…。
レビュー本文
個性的な竜巻たちと、大画面映えする大迫力
冒頭から主人公ケイトを形づくる象徴的な出来事が大迫力で描かれ、“人間 VS 強力な竜巻”という今作のコンセプトを全身で体感させられるため、一気に物語にのめり込むことができる。何度も登場する竜巻たち。自動車を吹き飛ばし、建物から壁を剥ぐほどの、竜巻の圧倒的な威力は、大画面・大音量ならではの迫力を得て我々に迫る。これは映画館ならではの体験といえよう。
何度も竜巻が出てくるため、映画の随所に盛り上がりどころがあるのに加え、さらに今回人々が立ち向かうのは、“ただの竜巻”ではない。炎を巻き上げたり、巨大であったり、ふたつ同時に発生したりと、それぞれの竜巻に個性が与えられており、映像面でも飽きさせない魅力があるのだ。
新鋭たちが見せるヒューマンドラマ
キャスティングもすばらしく、デイジー・エドガー=ジョーンズ(「ノーマル・ピープル」『ザリガニの鳴くところ』)、アンソニー・ラモス(『イン・ザ・ハイツ』『トランスフォーマー/ビースト覚醒』)、グレン・パウエル(『トップガン マーヴェリック』)、ほかにも今の映画界を牽引する注目株たちがそれぞれ存在感をぶつけ合い、ただのバトル・アドベンチャー映画でないヒューマンドラマを印象的に形作っている。
モンスターのような竜巻を克服しながらサバイバルするためには、まさに“心・技・体”のどれも欠けてもならない。トラウマに立ち向かうケイトと、理解不能に見えて実は諸々を背負っているタイラー、そして内面の揺らぎにドラマ性のあるハビが、怯える精神を奮い立たせ、培った知力を総動員し、身体を張って竜巻たちに励む様はまさにドラマチックで、思わず手に汗握った。
緊急事態と、信念の揺らぎ
そして今作が見せるのは、非日常な事態に陥った際の人々の動きと、そこにある信念や迷い。異様な状況に対処する際、そこにはさまざまなアプローチのし方がある。
無償で人々を助けようと動く人、好奇心から熱心に研究に打ち込む人、静かに対策を考える人、すべてをエンタメにしてしまう人、そして非常時につけ込むような動きをする人。誰が正しく誰が間違っているというだけの話ではなく、「こういった事態に人々がどう動くのか」という多様な視点を見せ、その裏にある本当の姿や、内面の葛藤まで描き上げたところも今作の想像以上にドラマチックな魅力といえる。
大迫力と、ドラマチックを兼ね備えた、この夏トップクラスに大画面映えする最新映画『ツイスターズ』は8月1日(木)に全国公開。
作品情報
<STORY>
気象学の天才ケイトはニューヨークで自然災害を予測し被害を防ぐ仕事に熱中していた。そんな中、故郷オクラホマで史上最大級の巨大竜巻が群れをなして 異常発生していることを知る。竜巻にトラウマを抱えたケイトだったが、学生時代の友人ハビからの懸命の依頼で、夏休みの一週間の約束で竜巻を倒すために故郷へ戻ることに。そこで出会った知識も性格も正反対の竜巻チェイサーのタイラーら新たな仲間と、無謀ともいえる“竜巻破壊計画”に立ち向かっていく…。
監督:リー・アイザック・チョン(『ミナリ』)
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、トーマス・ヘイスリップ、アシュリー・ジェイ・サンドバーグ
脚本:マーク・L・スミス(『レヴェナント:蘇えりし者』)
撮影監督:ダン・ミンデル(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』)
製作:フランク・マーシャル(「ジュラシック・ワールド」シリーズ、「インディ・ジョーンズ」シリーズ)、パトリック・クローリー(「ボーン・アイデンティティー」シリーズ)
キャスト:デイジー・エドガー=ジョーンズ(『ザリガニの鳴くところ』)、グレン・パウエル(『トップガン マーヴェリック』)、アンソニー・ラモス(『トランスフォーマー/ビースト覚醒』)、ブランドン・ペレア(『NOPE/ノープ』)、キーナン・シプカ(『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』)、デイビッド・コレンスウェット(『スーパーマン(原題:Superman)』)
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#映画ツイスターズ
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。