エアロスミスが、スティーヴン・タイラーの声帯の故障によるツアーからの引退を正式発表した。
8月2日(金)、エアロスミスが各種ソーシャルメディアにおいて声明を投稿、ツアーからの引退を正式に発表した。エアロスミスはボーカルであるスティーヴン・タイラーの声帯の故障を発表しており、「Peace Out」ツアーの途中から公演を延期していた。
「エアロスミス誕生の火花が散ったのは1970年のこと。あなたたち=我々のブルーアーミー(エアロスミスファンの総称)のおかげで、その火花は炎となり、50年以上も続いてきました。中には初期から応援し続けてくれた方もいますね、我々がロックンロールの歴史を作ってこられたのはすべてあなたたちのおかげです」とファンへの感謝で始まった声明。
声明では続けて「我々の音楽があなたたちの一部になったことは、我々の人生における名誉です。あなたたちがすべてのクラブで、すべての大きなツアーで、そして公私におけるさまざまな瞬間において、我々の音楽を人生のサウンドトラックの一部に組み込んでくれました」と人々の人生を彼らの音楽で彩ることができたことを振り返っている。
そして、スティーヴン・タイラーの状態について、彼が「故障前の声を取り戻そうと数ヶ月間全力で取り組んできた」上で、「我々は最高の医療チームをそばにおいてもなお彼が苦労し続ける様子を見てきました。悲しいことですが、彼の声帯の故障が完全に回復することは不可能であることは明白です」と説明。「バンドメンバーという兄弟の立場から、心の痛む決断ですが必要な決断として、我々はツアーという舞台から引退することを決めました」と決意を告げた。
最後にエアロスミスはファンとチームに感謝を示し、「地球上最高のファンであるあなたたちに、最後の感謝を。今もこれからも、我々の音楽を大音量で聴いてくださいね。Dream On. あなたたちが我々の夢を叶えてくれました」と締めくくった。(キャンセルとなったすべてのチケットは払い戻しされることも説明された)
エアロスミスは、1970年にスティーヴン・タイラー、ギタリストのジョー・ペリー、ベーシストのトム・ハミルトンによって結成され、2001年にロックの殿堂入りを果たした。スティーヴンの声帯の故障については2023年に初めて明かされ、彼は「非常に心が痛むことながら、医師から次の30日間は歌うことを厳禁されました」「声帯を痛め、出血が生じました」と告げていた。
tvgrooveをフォロー!フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。