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ジョージ・クルーニー、クエンティン・タランティーノから「スターじゃない」と言われた?? 「僕も悪態ついてかまわないよな」とモヤモヤ・・・【ハリウッドの現状と過去を振り返って分析も】

ジョージ・クルーニー FILMS/TV SERIES
ジョージ・クルーニー Photo : Image Press Agency/NurPhoto/Shutterstock

ジョージ・クルーニークエンティン・タランティーノへの悪態を口にした。

ジョージ・クルーニーが、最新映画『ウルフズ』の米公開を前に、共演者であり長年の友人のブラッド・ピットとともにGQ誌の取材を受け、ハリウッドの映画スターの現状について語った。その中で、クルーニーは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でピットにアカデミー賞をもたらしたクエンティン・タランティーノ監督について、不満を抱えていることを軽く明かした。

なお、クルーニーとタランティーノは映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(’96)で共演している。

タランティーノは、クルーニーをスターだと認めていない??

「クエンティンが最近僕について何かクソみたいな発言をしたらしくて、ちょっとイライラしてるんだよ」と話し始めたクルーニーは、「彼があるインタビューで映画スターの話をしていて、ブラッドや、他の誰かのことを話していたんだ。それで誰かが『ジョージはどう?』って聞いたら、(タランティーノは)『彼は映画スターじゃない』って言ったんだ。そして彼はハッキリ『2000年代以降の映画を挙げてみろ』みたいなことを言ったんだよ。僕は『2000年代以降?それって僕のキャリアのほぼ全部じゃないか』って思ったよ」と、自身のキャリアのほとんどをタランティーノに否定されたと感じ、イラだったようだ。

「だから僕は『はいはい、わかったよ、クソ。じゃあ僕も彼について悪態ついたっていいよな』って感じさ」とクルーニーはタランティーノへの苛立ちを口にしていた。

今のハリウッドは以前ほどスターを育てられていない?

業界全体について語る中で、クルーニーとピットは、かつて彼らが活躍をし始めた当時のようにはハリウッドが映画スターを輩出していないと述べた。

「スタジオのシステムがかつてのようにはスターを育てていないんだ」と、ハリウッドのスター不足について語ったクルーニーは「僕らはその終末期の時代にいて、スタジオで3、4本の映画を作ることができたし、何かしらのプランもあったよ。でも、今は必ずしもそうではないと思う。だから、スターの名前を使って何かを売り込むのは難しいんだ」と、現状を分析した。

その後、「でも、若い俳優にとってはすばらしい時代だよ」とクルーニーは異なる側面についても説明。「僕が若い頃、毎週月曜の朝にL.A.タイムズの裏表紙を見ると、64本の番組が載っていたんだ。その64本の中に自分が出ている番組があれば、その番組をトップ20に入れて放送を継続させようと必死になったよ」と当時の自身の努力を振り返り、「今では600本の番組がある。だから俳優にとってはもっと多くの仕事があるんだ」と、チャンス獲得の機会は拡大されているとクルーニーは分析しているようだ。

40年のキャリアを振り返って

クルーニーはここ数年、俳優業を控えめにしていたが、『ウルフズ』だけでなく、Netflixとノア・バームバック監督による新作でアダム・サンドラーやローラ・ダーンと共演するなど、精力的な活動を再開している。彼の俳優としてのキャリアは40年目に突入しており、彼自身その年数には驚いているようだ。

クルーニーは「25年前に(マット・)デイモンと話したことを覚えてるよ。彼の映画が初めてヒットして、彼がオスカーを受賞した時のことだ」と振り返っり、「僕は『このレベルのキャリアを10年続けられたら、それは圧倒的な大当たりだと思った方がいい』と言ったんだ。それ以上続けられる人なんかほとんどいないからね。だから、僕に今でも仕事があることには自分でも驚いてるよ」と、自身もオスカー(アカデミー賞)受賞者となり、長年続けられている俳優としてのキャリアのありがたみを実感しているようだ。

「みんなが僕について言いたがるのは、“僕が常に自分自身のあるバージョンを演じている”ってことだ」とクルーニーは、自身の見られ方を分析。「でも僕は『まあいいや。『オー・ブラザー!』(’00)も『フィクサー』(’07)にも出ている人なんてあまりいないだろう』って思っているよ」と自身の役の幅の広さに満足している様子。

さらにクルーニーは続けて「その(成功の)理由の一部は、僕が出演した多くのジャンル映画が成功しなかったからだと思うんだ。だって、アクション映画で大成功しなかった人に、誰もアクション映画への出演を頼まないだろう。そして、それはすべてのジャンルにおいて言えることなんだ。だから、僕が巨大な成功を収めなかったことが、他のことをやったり新しいことに挑戦したりできた理由だと思う」と、特定のジャンルで大ヒットしなかった分、さまざまな分野に挑戦できたと持論を述べていた。

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