ライアン・レイノルズが、『デッドプール＆ウルヴァリン』で奇跡の再登場を果たしたあるキャラクターを「もっとくれ」と欲した。
※この記事には『デッドプール＆ウルヴァリン』のネタバレを含みます。ご注意ください。
日本でも大ヒット公開中のマーベル作品『デッドプール＆ウルヴァリン』には、ウェズリー・スナイプス演じる“ブレイド”が奇跡の映画再出演を果たしたことを受けて、主人公デッドプール役のライアン・レイノルズがもっと（スナイプス版のブレイド）を欲しいとInstagramで綴り、スナイプスとのツーショットを投稿した。
ウェズリー・スナイプスは1998年から2004年にかけて、映画『ブレイド』シリーズの主人公でありヴァンパイア・ハンターの“ブレイド”を演じた。2004年の3作目にはレイノルズも出演している。
この投稿をInstagramで見る
レイノルズは投稿のキャプションで、「ウェズリー・スナイプスが映画に登場した時の反応は、映画館で聞いた中で最も大きなものだったよ」「人々が抑えきれない喜びと愛から発する叫びは、まさに伝説の証さ。もっとブレイドをくれ」と綴り、スナイプスの演じたブレイドに対する人々の愛に心を動かされたようだ。
『デッドプール＆ウルヴァリン』では、MCU（マーベル・シネマティック・ユニバース）が始まるより前に、20世紀フォックスが手がけたマーベルコミックスを原作する映画の数々がフィーチャーされた。スナイプスが演じるブレイドもそのひとつ。ジェニファー・ガーナー演じるエレクトラや、クリス・エヴァンス演じるヒューマントーチ／ジョニー・ストームとともに奇跡の出演を実現させ、コミック映画ファンを喜ばせた。
スナイプス本人も実現しないと思っていた再出演
映画公開後、スナイプスはエンターテインメント・ウィークリー誌に対して今作への出演について語っている。「長年かけて、僕らはとても興味深い会話を重ねてきたよ。一部は非常に重要だった一方で、さして重要でないものもあったな」「僕は自分がそこ（ブレイド）から離れていくのだろうと考えていたよ。それだっていいことさ。3作品やって、それらは結構上手くいったと思っているし、悪くなかった…だから、さらに他のことに移ろう、もっとすばらしいことをやろうという方針だったんだ」と、さまざまなことを考えた上で、スナイプスはブレイドを復活させない方向に向かっていた。
しかしレイノルズは『デッドプール＆ウルヴァリン』の企画中にスナイプスにメッセージを送信。ブレイドを再演することに興味があるかどうかを尋ねた。レイノルズは「君と話がしたい」と書かれたメッセージを送ったそうだ。
「それが実現するとは思わなかったよ」と、スナイプスは驚きを示す。
「できるとは思っていなかったんだ。マーベルがそれに乗り気だとは思っていなかったし、ディズニーがそれに興味を持っているとも思っていなかった。また、次のバージョン（MCU版の『ブレイド』）にはマハーシャラ・アリがキャストされていることも知っていたからね…」と前置きしつつ、スナイプスは「僕もなぜだかわからないけど、20年ぶりにライアン・レイノルズから突然の電話が来ると、『この電話は取らなきゃいけない。どういう話なのか聞いてみよう』と思ったんだ」と告白。
「（レイノルズは、ブレイド登場についての）アイデアを教えてくれた…僕らは『よし』『やるぞ』と言ったんだ。『君がやるなら、僕たちもやるよ』ともね。だから今、僕はここにいるんだ」と、スナイプスは当初“自身が歓迎されていない”と感じたものの、徐々に求められていることを自覚し、前向きになっていったことを回想していた。
フリーライター（tvgroove編集者兼ライター）。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS（Instagram・X）においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。
