落馬事故で人生が変わったスーパーマン俳優のドキュメンタリー映画『Super/Man: The Christopher Reeve Story(原題)』より予告編が公開。
ワーナー・ブラザーズより、スーパーマンを演じた故クリストファー・リーヴの人生を描いたドキュメンタリー『Super/Man: The Christopher Reeve Story(原題)』(スーパーマン:ザ・クリストファー・リーヴ・ストーリー)の予告編が公開された。
【米予告編】『Super/Man: The Christopher Reeve Story(原題)』
予告編ではクリストファー・リーヴ本人のインタビュー音声も聞くことができ、「ヒーローとは?以前僕は、結果を顧みずに勇敢な行いに身を投じられる人物がヒーローだと思っていたが、今その定義は全然違うと考えている。僕にとってヒーローとは、打ちのめされるような困難の中でも、忍耐・辛抱できる強さを備えた普通の一個人だ」と、人生経験から得た彼の「ヒーロー像」も語られている。
イアン・ボンホーテとピーター・エテッドギーが監督を務めた今作は、スーパーマン役を演じて名声を手にしたリーヴの成功と、落馬事故によって四肢麻痺となった後、脊髄損傷の治療法を見つけようと励んだ彼の闘いを描く作品。リーヴの家族もドキュメンタリーの制作に参加しており、個人的なアーカイブ映像も含まれているという。
彼の息子マシュー・リーヴはVariety誌に対して「これは贈り物。私たちはとても幸運だよ」と語り、「僕らは彼が出演した映画だけでなく、ホームビデオを掘り出したり、彼のインタビュー映像をYouTubeで探したりすることもできる。見たことのない彼の映像を見たことは、彼への印象を変えるのではなく、むしろ深めてくれたんだ…1977年にオーストラリアで行われたインタビューなど、存在を知らなかったものもあったよ。そんな映像を見つけて、僕らが知っていた以上に多くの資料を発見する経験はとてもすばらしかった」と今作での経験が父への理解をさらに深めたと喜んでいる。
Variety誌の映画評論家チーフであるオーウェン・グライバーマンは1月のサンダンス映画祭で今作について語り、「感動的で、胸を締め付けられるような、見事なドキュメンタリーに仕上がっている」と絶賛。「神は細部に宿るなどと言うが、このドキュメンタリー映画は彼の人生を豊かに描けている」と、今作の仕上がりを褒め称えた。
『Super/Man』は9月21日にアメリカの一部劇場で上映され、その後、リーヴの誕生日である9月25日に再上映されるとのこと。広い一般公開については未発表だ。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。