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【映画キャラクターで理解するMBTI(コラム)】ESFJ(領事官)タイプだといわれるキャラクターを20人紹介[ウッディ、セドリック・ディゴリー、ドム・トレットなど]

Illustration by Séa Yoda COLUMNS
Illustration by Séa Yoda

ここ数年、よく聞くようになった「MBTI」。簡単に説明すると、人間の性格を4つの基準で2つずつに振り分け、「2×2×2×2」で16タイプの性格に分類するという試み(通称「16タイプ診断」「16診断」「16 Personalities」など)である。

もちろんその16個の性格の中にも無限の個性は存在するし、気分や状況、相手によって人の性格は変化したりもするため一概に「この人はこういう人」とすべてを決めつけることはできないが、おおまかには人物の特徴を捉えることができるため、自分や他人の理解を深めるのを助けてくれる指標として活用されている。インターネット上には数分間質問に答え続けることで自身のMBTIを判断してくれるサイトなども点在し、MBTIは巷で頻繁に話題になっている印象だ。

今回はそんなMBTIの中のひとつ、「ESFJ(領事官)」タイプだとされる映画(およびドラマシリーズ)のキャラクターをまとめた。ESFJがどのようなタイプなのかを知る助けになれば幸いだ。

ESFJ(領事官)を簡単に解説

INFPは、E(外向)・S(観察)・F(感情)・J(判断)の要素を持っている。外向的で、現実主義で、感情で行動することが多く、計画的でテキパキしたタイプである。簡単に言えば、「感受性・共感性をもって他人を観察し、規範と現実的な観点で物事を判断するしっかり者」といった性格だ。

ESFJは現実的で地に足のついた規範を強く持っており、その規範に他人が合わせられるように人情深く世話を焼く。基本的に感情で判断しているため、その規範は理論立てて説明されても曲がりにくいことがある。良く言えば「芯がまっすぐ通った、世話好きな“みんなの親代わり”」、悪く言えば「頑固者でお節介」なタイプといえる。

ESFJのキャラクターたち(※)

※国内外のMBTIサイトや、筆者の判断に基づいたラインナップになります。映画内でのキャラクターの言動・行動から判断されたものであるため、諸説あります。また、作品やシーンによって性格が変わって見えることもあります。

ウッディ(『トイ・ストーリー』シリーズ)

『トイ・ストーリー4』(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『トイ・ストーリー4』(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

安定した秩序を好み、それを持続させるためなら自らまとめ役を買って出るのがESFJタイプ。仲間のひとりひとりに気を配り世話を焼くため、誰からも頼られ、慕われるタイプだ。

逆に安定した秩序が乱され、自分が思い描いた規範が崩されてしまうと極度の不安からパニックになり、バタバタ暴走してしまうのもESFJの特徴といえる。

セドリック・ディゴリー(『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』)

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』©︎2005 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights ©︎ J. K. R.

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』©︎2005 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights ©︎ J. K. R.

品行方正なハッフルパフ寮の優等生として知られる、ホグワーツの人気者。規範を守り、戦いにおいてもスポーツマンシップに則ったフェアプレーを好む彼は、誰に対しても優しく接するため、学生からも先生からも信頼と人望を集めている。

非常にまっすぐな好青年で、正義感と責任感にもあふれているからこそ、その残酷な運命への足を進めてしまうのかもしれない。

(定番の)バービー(『バービー』)

『バービー』©︎ 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

『バービー』©︎ 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

バービーランドのルールを守る彼女もESFJらしく、日々の安定したルーティンを好むタイプだ。誰に対しても礼儀正しくにこやかで親切。対人関係における芯の強さと懐の広さを見せる反面、環境や状況が大きく変化するとうまく適応できずに取り乱したり落ち込んだりしてしまう部分もある。

まっすぐすぎるがゆえに空回りすることもあるが、その一生懸命で真摯な姿勢は最終的に周囲に伝わる。不器用だが誰もが認める誠意を持っているのがESFJだ。

ドム(ドミニク)・トレット(『ワイルド・スピード』シリーズ)

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(C)UNIVERSAL STUDIOS

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(C)UNIVERSAL STUDIOS

“ファミリー”を最優先にし、仲間への圧倒的な気前の良さを見せるドム。彼にとって一番大事なのは、大切な人を守り、仲間の秩序を保つこと。そのためなら率先してその身を捧げるため、彼の信念と愛はファミリーにもまっすぐ伝わり、ファミリーもドムや仲間のために全力を尽くすのだ。

そんな人物だとわかっているからこそ、彼に裏切り疑惑が生じる『ワイルド・スピード/ICE BREAK』は非常に重たい感情にさせられる。

悪役だったら:マザー・ゴーテル(『塔の上のラプンツェル』)

頑固で自分の価値観を押し付けがちだとされるESFJが暴走すると、“束縛の異様に強い世話焼き”になる可能性がある。“私のところにいれば、愛して世話して守ってあげる。だからずっと私のもとで、私のルールを守って暮らしなさい”といった具合だ。

ゴーテルの愛情表現や生き方が、常人からすれば歪んでいることは間違いない。しかし、彼女の見せる愛情は、歪んではいるが“本物”であることも感じられる。

その他のESFJと言われる映画・ドラマキャラクター

ほかには以下のようなキャラクターがESFJ(領事官)タイプだと言われている。自分の中に自分だけの世界が大きく広がっているようなイメージがあり、感情豊かで繊細なキャラクターが多い印象だ。

ウェイド(『マイ・エレメント』)
エフィー・トリンケット(『ハンガーゲーム』シリーズ)
ジゼル(『魔法にかけられて』)
白雪姫(『白雪姫』)
ハニーレモン(『ベイマックス』)
フィオナ(『シュレック』シリーズ)
フィックス・イット・フェリックス(『シュガー・ラッシュ』シリーズ)
ボロミア(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ)
メグ・マーチ(『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』)
モリー・ウィーズリー(『ハリー・ポッター』シリーズ)
ラッセル(『カールじいさんの空飛ぶ家』)
エミリー・クーパー(「エミリー、パリへ行く」)
サンサ・スターク(「ゲーム・オブ・スローンズ」)
トリー・ベガ(「ビクトリアス」)
No.3/アリソン(「アンブレラ・アカデミー」)
ヒューイ・キャンベル(「ザ・ボーイズ」)

いかがだっただろうか。このコラムシリーズでは、16個のタイプすべての映画キャラクターをまとめて紹介する予定だ。他のタイプもぜひ楽しんでいただきたい。

ENFP(広報運動家)編
INFP(仲介者)編

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