テイラー・スウィフトが、テロ計画の発覚によるウィーン公演中止について言及した。
「The Eras Tour」(ジ・エラズ・ツアー)のヨーロッパ公演を終えたテイラー・スウィフトは先週、Instagram(インスタグラム)に長文を投稿。テロの危険によりウィーンでの3公演が中止されたことについて初めて言及し、これまで本件について言及しなかった理由についても説明した。
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ついに言及した、テロの脅威に対する本音
「ウィーン公演が中止になったことは大きな衝撃でした。中止にいたった理由(テロ計画の発覚)は私に新たな恐怖感をもたらしたし、多くの人々がその公演に来る予定だったことに対して、非常に大きな罪悪感を感じました」と心境を綴り、「しかし同時に、当局には非常に感謝しています。彼らのおかげで、失ったのは命ではなく、コンサートだけで済んだのですから」と危険への対応に当たった人々への感謝を示した。
公演が中止になった後、多くのウィーンのファンが街に繰り出し、テイラーの曲を一緒に歌い、友情の証としてブレスレットを交換したという「愛と団結」の光景には心が温まったと語ったテイラーは、本件の後、ロンドン(ウェンブリー・スタジアム)での5日間の公園が問題なく行われるように彼女のチームがイギリス当局と密接に連携したと対応を説明している。
なぜテイラーは2週間ほど沈黙を貫いたのか
一部では、テイラーが公演中止に関して2週間ほど直接言及しなかったことについて批判も起きていた。しかし、この投稿を通じて、テイラーは沈黙を守った理由を説明している。
「明白にさせてください。私の公演に来るファンに危害を加えようとする人々を挑発してしまう可能性があると感じる場合、私は公に発言することを控えます」「今回のような場合、『沈黙』は自制を示すためでした。適切な時期に自分の言葉を発するために、待っていたのです。私の最優先事項は、ヨーロッパツアーを無事に終えることでした。そして、それが実現したことに大きな安堵を感じています」。そうテイラーは、沈黙によってファンや、自身の残りの公演を守っていたことを説明した。
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ロンドン公演で取り戻した「落ち着き」
ロンドン公演を「美しい、夢のようなひととき」と表現し、ステージで「無心の落ち着き」を取り戻したと語ったテイラーは、ロンドン公演に参加したエド・シーラン、フローレンス・ウェルチ、ジャック・アントノフといったゲストに感謝し、ひとつのツアーでウェンブリーで8回の公演を行った初のソロアーティストになったことを「目が回るほどの名誉」と喜んだ。
「この夏、私たちの公演を見に来てくれたファンの皆さん、皆さんは私の記憶の中で最も輝かしい場所に居続けてくれるでしょう」「皆さんと一緒にパフォーマンスし、踊り、その魔法の瞬間を共有するのは夢のようでした。ジ・エラズ・ツアーは10月に再開しますが、今は少しの間、必要な休息を取ります。人生最大の冒険に感謝します。この冒険が続きますように…」とテイラーは投稿を締め括っている。
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テロ計画で逮捕された青年たち
8月7日、当局はテイラー・スウィフトのウィーンでの公演を標的にした攻撃を計画していたとされる19歳と17歳のオーストリア人男性2人が逮捕されたことを発表した。AP通信は、2人のうち年上の方が「爆発物とナイフを使用してできるだけ多くの人を殺したい」と考えていたと報じている。
さらにその2日後、オーストリア当局はテロ計画に関連する3人目の容疑者、ISISとの関係が疑われる18歳の男を逮捕したと発表した。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。