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【映画レビュー『ビートルジュース ビートルジュース』】「おかえり」と言いたくなる“ティム・バートン節”が炸裂! 何でも許される世界観に、豪華キャストが躍動する

© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved REVIEW
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ティム・バートン監督最新作『ビートルジュース ビートルジュース』が9月27日(金)より日本公開となる。今作は『ダンボ』(2019)から5年ぶりとなるバートン監督作品で、監督としての出世作『ビートルジュース』(1988)の続編だ。

【予告編】『ビートルジュース ビートルジュース』

『ビートルジュース ビートルジュース』あらすじ

死後の世界で“人間怖がらせ屋”を営んでいる推定年齢600歳のお騒がせ者・ビートルジュース(マイケル・キートン)は、かつて結婚を迫るも叶わなかったリディア(ウィノナ・ライダー)のことが今も忘れられないでいる。彼の願いはただひとつ、「人間と結婚」し、死後の世界から人間界へ移り住むことなのだ。

一方、リディアは自身の霊能力を活かしテレビ番組「ゴーストハウス」の司会としてお茶の間の人気を博しているものの、私生活では一人娘・アストリッド(ジェナ・オルテガ)との母娘関係に頭を悩ませている。なぜならアストリッドは幽霊の存在をまったく信じておらず、母親の霊能力をインチキだとさえ思っているからだ。

そんななか、死後の世界で事件が起きる。何世紀にもわたり、死後の世界の倉庫に身体をバラバラに封じ込められていたビートルジュースの元妻・ドロレス(モニカ・ベルッチ)が復活してしまう。ドロレスはビートルジュースに復讐したい因縁があるらしく執拗に探し回るが、一年で最も不気味な夜が訪れるハロウィンの日に急展開が。なんとアストリッドが死後の世界に囚われてしまい、なんとか娘を助け出したいリディアは最終手段としてビートルジュースに助けを求めることに。ビートルジュースへの復讐に燃えるドロレス、今度こそリディアとの結婚を成就させたいビートルジュース、死後の世界に囚われた一人娘を助け出したいリディア、はたしてハロウィンの夜に訪れる結末とは…。

レビュー本文

おかえり!“ティム・バートン節”全開の作品が完成

“おかえりティム・バートン監督!”今作を観ながら浮かんだのは、そんな思いだった。それほどに、バートン監督らしさの詰まった作品だったのだ。

孤独で個性的なクセ者が集まった“歪(いびつ)なほっこり感”、強烈なナンセンスさとグロテスクさが可愛らしさとバカバカしさである程度中和される絶妙なバランス感覚、洗練しすぎず敢えてハンドメイド感を残したような美術の手触りや演出…これらすべてが“唯一無二のティム・バートン監督作品”に期待される要素であり、そのすべてが最新作『ビートルジュース ビートルジュース』にはあふれていた。

オリジナリティあふれる世界観の構築により、王道も邪道も許されるようになる、まさに“なんでもあり”のティム・バートン・ワールドがここに復活した。

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世界観を仕上げるダニー・エルフマンの音楽

そして何よりその世界観を仕上げるエッセンスが、長年のパートナーである作曲家ダニー・エルフマンの音楽だ。

『ビートルジュース』『バットマン』『シザーハンズ』といった多くのバートン監督作品に参加してきたエルフマンは、それらに欠かせない“不気味だが軽快”“気持ち悪いが可愛げがある”という空気感の実現を音楽によって力強く支えてきた。

洗練されたソリッドなサウンドを加えつつ、安定の“不気味カワイイ”を提供するエルフマンの音楽は、冒頭から1作目と同じメロディを使って“ビートルジュース・ワールド”に我々を引き戻し、安定のティム・バートン節が今作で見られるという予感を高めてくれた。

世界観にぴったりのキャストたち

そして、完成した世界観に飛び込んだのが、続投キャスト・新キャスト入り混じる豪華俳優陣だ。

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マイケル・キートン演じるビートルジュースは今回もトリックスターっぷりを全力で発揮。前作から続投され、またしても奇抜な髪型を我が物としているウィノナ・ライダーキャサリン・オハラも、子育てに悩む霊能者という特殊な立場になったリディアと、その母デリアを好演する。

キートンは『バットマン』シリーズ、ライダーは『シザーハンズ』、オハラは『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『フランケンウィニー』など、それぞれがバートン監督・製作作品で印象を残してきており、その好相性は今回も安定だ。

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さらに、ライダーとの見事な空気感で親子役を演じきったのは「ウェンズデー」での主演でバートンの“監督魂”を再燃させたジェナ・オルテガ。彼女はエネルギッシュさとダークな雰囲気を絶妙に持ち合わせており、「ウェンズデー」と同様に今作でも最適な配役だと思わせた。

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『バットマン リターンズ』のペンギン役でもおなじみのダニー・デヴィートもちょっとした役で出演しており、長くバートン監督作品を追ってきたファンにはたまらないだろう。

極めつけにバートンの交際相手でもあるモニカ・ベルッチが悪役ドロレスとしてダークでコミカルなこのエンターテイメント作品を盛り上げた。

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豪華キャストと“らしい”世界観で安定の作風を見せつけるティム・バートン監督最新作『ビートルジュース ビートルジュース』は9月27日(金)より日本公開。

『ビートルジュース ビートルジュース』作品情報

タイトル:『ビートルジュース ビートルジュース』
日本公開:2024年9月27日(金)全国公開
監督:ティム・バートン
出演:マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、ジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、ジェナ・オルテガ、ウィレム・デフォー
配給:ワーナー・ブラザース映画
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公式サイト: beetlejuicemovie.jp
#ビートルジュース

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