セレーナ・ゴメスが音楽と演技に対する自身のスタンスを語った。
歌手であり俳優でもあるセレーナ・ゴメス(32)が、Vanity Fairのカバーインタビューに登場。最新出演映画『Emilia Perez(原題)』のために新曲のリリース準備を進めていることを発表しつつ、それが予定されている唯一の楽曲リリースであることも明かした。
【予告編】『Emilia Perez(原題)』
セレーナ「音楽ってすごくデリケートなもの」
最新シングル「Love On」を今年2月にリリースし、ビルボード・ホット100で56位にランクインさせたが、フルアルバムは2020年の『Rare』以来リリースしていないセレーナは、現状について「準備ができているのかわからないんだよね」と語る。
「音楽って、すごくデリケートなものなんだ」と音楽活動について語ったセレーナは「私が一番愛しているのは、いつだって演技。音楽はただの、手に負えなくなった趣味なんだよ」と、演技が最優先事項であることを説明した。
とはいえ、彼女が音楽をやめるわけではない。「今では、(音楽は)私の一部だから、飛び出す気はないよ」「ただ、まだ準備ができていないだけ」と現状音楽をリリースできる状態でないだけのようだ。
俳優・歌手としてつむいできたキャリア
2002年に「バーニー&フレンズ」で子役としてテレビデビューしたセレーナは、翌年には『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』で初の映画出演。2007年にディズニーチャンネルの「ウェイバリー通りのウィザードたち」で主役に抜てきされると、翌年彼女は「ディズニーマニア6」の一環として、『101匹わんちゃん』の楽曲「クルエラ・デ・ビル」をカバーし、初の歌曲披露を果たした。
セレーナはその後、バンド“セレーナ・ゴメス&ザ・シーン”のメンバーとしてポップスターとしてのキャリアを本格的にスタートさせ、バンドのデビューアルバム『Kiss & Tell』を2009年にリリースしている。
以来、彼女はビルボード200で3つの1位アルバムを獲得し、「Come & Get It」「The Heart Wants What It Wants」「Good for You」「Same Old Love」「Hands to Myself」などでホット100チャートのシングルトップ10も連発しながら、『スプリング・ブレイカーズ』(12年)、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(19年)など俳優としても活躍を続けている。
最新映画で披露した楽曲は制作中に変わっていった
9月1日、セレーナはテルライド映画祭で最新作『Emilia Perez(原題)』のキャストとのQ&Aセッションに出席。彼女は映画での歌唱が「セラピー」だったと語った。
映画の中で彼女が演じるジェシ・デル・モンテは「Mi Camino」(ミ・カミーノ)という楽曲を披露するそうだが、同楽曲は映画を作る過程で変化していったようだ。
「最初はもう少し荒々しいサウンドだったけど、カミーユと一緒に曲に取り組む中で、だんだんとバラードのようになっていったんだ」「それがひとりの女性と、彼女が経験する人生のフェーズについての物語になっていって、本当に美しかったよ」と説明したセレーナ。撮影を経て完成した楽曲、そして最新作での彼女の演技に期待が高まる。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。