俳優マギー・スミスが89歳で逝去したことが報じられた。
映画『ハリー・ポッター』シリーズのマクゴナガル先生役やドラマシリーズ「ダウントン・アビー」への出演どで知られる俳優、マギー・スミスが死去したことを、スミスの彼女が発表した。享年89歳。
家族にもファンにも愛された名優マギー・スミス
『ミス・ブロディの青春』(1968年)『カリフォルニア・スイート』(78年)で2度のアカデミー賞を獲得、ほかにも4度のノミネート歴(『オセロ』『Travels with My Aunt(原題)』『眺めのいい部屋』『ゴスフォード・パーク』)を持つことで知られるイギリス出身の俳優マギー・スミスは、映画化もされたイギリスの人気のドラマシリーズ「ダウントン・アビー」のほか、日本では人気映画『ハリー・ポッター』シリーズにおいてホグワーツ魔法魔術学校の副校長ミネルバ・マクゴナガルを演じた名俳優として大きな人気を誇った。
発表声明において、彼女の息子たちトビー・スティーヴンスとクリス・ラーキンは「デイム・マギー・スミスの死をお知らせしなければならないことに、大きな悲しみを覚えています」と発表。「9月27日金曜、今朝の病院で、彼女は平穏に息を引き取りました。とてもプライベートを大切にしていた彼女は、最後まで友人と家族と一緒にいてくれました。彼女は2人の息子と、5人の愛すべき孫たちを残していきました。我々は皆、類まれなる母・祖母であった彼女の喪失に打ちひしがれています」と、声明はスミスの存在の大きさを振り返った。
「この場を借りて、チェルシー&ウエストミンスター病院のすばらしいスタッフが最後まで親切なケアを施してくれたことに感謝いたします。みなさんの優しいメッセージと応援に感謝するとともに、今は我々のプライバシーを尊重していただくようお願いします」と医療関係者と彼女の支持者に感謝した。
共演者も深く追悼
「ダウントン・アビー」でスミスと長年共演した俳優ヒュー・ボネヴィルも彼女を追悼し、「マギーとともに撮影シーンをシェアした誰もが、彼女のシャープな視線、シャープな知恵、そして恐るべき才能の証人です」とスミスを称賛。「彼女はあの世代の真のレジェンドであり、ありがたいことに彼女はスクリーンでの輝かしいパフォーマンスで生き続けます。私の追悼を、彼女の息子たちをはじめとする多くのファミリーに捧げます」と死を悼んだ。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。