チャペル・ローンが、恋愛状況やジェンダーについて語った。
恋愛に向き合うのが難しい状態を説明したチャペル
新世代を牽引するポップスターのひとりであるチャペル・ローン(Chappell Roan)がローリング・ストーン誌の表紙記事に登場。インタビューに応じ、自身の恋愛や、ジェンダーについて赤裸々に語った。急速な名声の波によって「自分自身とつながっている感覚を失ってしまった」と話すチャペル。その影響が彼女の恋愛にも出ているようだ。
Rolling Stone’s October cover star Chappell Roan with a #VMAs slay. ⚔️https://t.co/PHsjBbjBAh pic.twitter.com/ALxnbbCYoZ
— Rolling Stone (@RollingStone) September 11, 2024
「すごく好きな女の子に出会ったんだけど、私は関係を深めることが難しい状態なんだ。誰も私のことを理解してくれない気がしてしまう」と現状を語った彼女は、「もう他のアーティストとはデートしたくない。だってみんな頭がおかしいから」と、アーティストとは交際しない方針を明言した。チャペルによれば、新たに惹かれている相手は「音楽業界とは完全に無縁」だそうだ。
チャペルは新たに惹かれている相手を「かなり避けている状態」であると明かし、「だって私、『彼女には私を理解できない。無理だよ』って思うから」と複雑な心境を語る。「彼女はすごく素敵で、自分に自信があって、『(チャペルに)プレッシャーかけてるわけではなく、友達でいたいならそれでもいいよ』って言ってくれたの」「でも、私はまるで首を切られたニワトリみたいに駆け回っている感じ。『え?結婚なんて私にはできないよ!』って、そんな妄想に今は取り憑かれてしまっているの」とチャペルは相手の対応と自身の状態を説明した。
宗教的価値観とジェンダーの悩みも明かしたチャペル
インタビューでは、チャペルが今年の初めに自身がレズビアンであるとカミングアウトしたことについても語っている。「私は男性と寝るべき人間じゃなかったってだけ。今は男性とキスすることを想像するだけで少し不快感を覚えるよ。だって、女の子の方が断然いい」と、彼女はカミングアウト後の自身について話した。
また、キリスト教徒として育ったチャペルは価値観の「学び直し」が必要であったことや、ジェンダーに関してまだ“恥”の感情が残っていることも明かしている。
「派手なゲイの人々を怖がっていたよ。だってそう教えられてきたから」「人々が派手なゲイを嫌うのは、それが女性らしさの表現だからで、人々は女性を嫌っているとも気づいたの。そんな小さな気づきで私は『ああ神様、こんなのクソだ』って思ったんだ」と、自身に根づいた宗教倫理に向き合ったチャペル。
彼女は「同性愛者でいることを時々とても居心地悪く感じている」と認め、「なんでこんなに問題だと思ってしまうのかわからないよ」「問題だと思うべきことではないのに、何かがおかしいと感じていて、私はそれを受け入れなきゃならないんだ」とジェンダーに関する葛藤についても赤裸々に語るチャペルだった。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。