俳優のブリー・ラーソンが、撮影中の心身の健康について語った。
多忙なブリー・ラーソン、撮影中の苦労
現地時間10月9日(水)、健康とウェルネスの会社であるThorne社のイベントに俳優のブリー・ラーソン(35)が参加。PEOPLE誌のインタビューを受けた彼女は「私はまだ仕事と健康のバランスを見つけられていないんだ」と明かした。「いつだってルールは変わり続ける。バランスが取れそうな時もあるけど、突然夜の撮影があって、その後また昼間の撮影がある時はどうしたらいいの?それに、プレスツアー中は5つの異なるタイムゾーンを行き来することもあるんだよ」と、大活躍を続けるスターには、健康面での苦労がつきもののようだ。
とはいえラーソンは「私は自分の生き方が大好きだし、仕事が大好きだよ。だから、円グラフにしたら働いている時間だらけだけど…それでも私は仕事が大好き。これこそが私の人生って感じだよ」「だから正解のバランスが存在するとは思えない」と、自身のライフスタイルを受け入れ、愛していることも強調している。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)における最強ヒーローのひとり“キャプテン・マーベル”役としても知られるラーソンだが、もちろん健康を保つ苦労は人々と変わらない。「一度撮影が始まると、私は日の出前に起きて、日の入り後に寝る。撮影はスケジュールどおりきっちり進むんだ。たまにスケジュールを調整できることもあるけど、たいていの場合はその日にこなさなければいけない。準備ができていようがいまいが、朝6時でハッキリ目覚めていようがいまいが、撮影は進むんだ」「舞台では周りにたくさんの人がいて、さまざまな病原菌も飛び交う。体には大きな負担がかかるよ」との説明どおり、映画撮影は苦労だらけだ。
心身の健康のために
ラーソンは健康を保つために取っている対策について話した際、特に「腸内環境の改善」に力を入れていると語り、それが「大きな変化をもたらした」と誇った。「飲んでいるサプリメントの効果は秘密の贈り物。他の人の話を聞くまで気づかないんだ。例えば…みんなが風邪をひいたと言う時に、自分は風邪をひかない。そんな時に『あ、もしかしたら自分がしていることの効果が出ているのかも』と思うんだよ」と、ラーソンの健康対策は周囲の人々と比べた時に効果が見られている様子だ。
さらに、ラーソンは自身のメンタルヘルスにも注意を払っている。彼女がアカデミー主演女優賞を受賞した映画『ルーム』での役など、特に感情的に負担の大きい役を演じた後は、役と自分を切り離すように心がけているそうだ。「役については製作チームと話し合うから、みんな『ブリーはこの役を演じるね、彼女はこの役に向けて準備しているね』ということはわかっている。でも、一日の終わりに自分自身をどのようにサポートすべきかについては話し合わない。ドラマを家に持ち帰らないように、そのキャラクターではなくなり、快適に過ごし、よく眠れるようにするのは、私自身の責任だからね」と、ラーソンは責任を持って自身の役と向き合っている。
「それは『どうやってこの役を演じるか?』そして『どうやってこの役を演じないか?』という二重のシステムになっていて、それが功を奏しているんだ」「一日の終わりごとに自分を支えてあげる儀式のようなものがないと、ある日突然目が覚めて『やばい、私、混乱状態だ』みたいなことになるよ」とラーソンは語る。困難な役にも挑む彼女だからこそ、役との付き合い方を徹底しているようだ。
肉体的にも精神的にもベストを尽くすブリー・ラーソン。自身のケアに気を抜かないことの重要さをわかっている彼女だからこそ、多忙なスケジュールを乗りこなせているのだろう。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。