※この記事は実写版「アラジン」のネタバレを含みます。
先日、日本で公開が開始したディズニー最新作「アラジン」。今回の実写版は、1992年に公開されたオリジナルのアニメ版と大きくどこが違うのかご紹介しよう。
ジーニーにもロマンスが
オリジナル版でジーニーは、アラジンとジャスミンの恋を応援する一方、彼自身は恋人などがいなかった。しかしウィル・スミスが演じた実写版のジーニーは、ジャスミンの侍女であるダリアに恋をし、デートにでかけ、さらには二人の子供も授かるという素敵なストーリーとなっている。
ジャスミンの母のストーリー
ディズニープリンセスには、母や両親がいない場合が多い。ジャスミンも母がいないプリンセスの一人で、オリジナル版では母(女王)についてほぼ語られなかった。しかし今回の実写版で、ジャスミンの母は東南アジア出身であり、ジャスミンが南アジアと中東のハーフであることが明かとなっている。さらに母は過去に殺されているため、父がジャスミンに対し過度に保守的になっているという悲しい過去もわかった。
悪役ジャファーがイケメンに
オリジナル版では背が高く、かなり細身で年老いているという設定の悪役ジャファー。しかし実写版ではオリジナルよりかなり若く、顔もイケメン。マルワン・ケンザリというチューニジア系俳優・モデルがジャファー役を務めた。また、ジャファーはかつてアラジンと同じように貧困層の出身で、盗みを働いていたという設定になっている。
新曲「スピーチレス」が素晴らしい
実写版「アラジン」のために書き下ろされた、ジャスミンが歌う「スピーチレス~心の声」。これは「ホール・ニュー・ワールド」などを作曲したアラン・メンケンと、映画「ラ・ラ・ランド」のベンジ・パセク、ジャスティン・ポールのコンビによる共作。アグラバー王国の美しき王女でありながら、規則に縛られた宮殿での生活から外の世界へ飛び出し、「自分らしく生きたい」と願う自身の溢れる感情を、ジャスミン役のナオミ・スコットが歌い上げる。
Naomi Scott – Speechless
キャストの人種がより豊富に
1992年にアニメ版「アラジン」が公開された当初、中東が舞台となっているのに声優キャストたちがほとんど白人であった事、また中東文化の描かれ方が間違っているなどの批判の声も上がった。しかし今回は「文化アドバイザー」を起用し、中東の文化を忠実に再現。4ヵ月もの時間をオーディションに費やし、エジプト系カナダ人のメナ・マスードがアラジン役を、インド系イギリス人のナオミ・スコットがジャスミン役を獲得した。
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— Disney’s Aladdin (@disneyaladdin) June 14, 2019
ジャスミンが女性国王に
オリジナル版でも美しく描かれていたジャスミンだが、実写版ではかなり自立した女性と変化を遂げている。劇中で「自分が次の国王になる」と言っても、父からは「女性の国王はずっといなかった」と相手にしてもらえない。しかし映画の最後には、強い意志と賢い行動力を父に認められ、国王になることが許される。このストーリーは予想外であったという感想を持つファンが多いが、女性の社会進出や権利平等が求められる現代にはぴったりの結末だ。
1992年のオリジナル版がかなり愛されていたこともあり、様々なハードルがあったであろう実写版「アラジン」。しかしそのハードルを越えるだけでなく、さらなる感動と興奮をファンに提供してくれた。
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