バラク・オバマ元米大統領が、選挙集会でエミネムの「Lose Yourself」を引用した。
現地時間10月22日、バラク・オバマ元米大統領が、ミシガン州デトロイトで行われた選挙集会に登壇。今年の選挙で勝利を目指すカマラ・ハリス副大統領とティム・ウォルズ氏を応援するために登場したオバマ氏は、直前にスピーチを行ったラッパー エミネムの歌詞を引用して観客を沸かせた。
バラク・オバマ元大統領による「Lose Yourself」ラップ
「たくさんの集会に参加してきたから、普段はあまり緊張しないんだ。でもエミネムの後に続くのはちょっと違う気分だったよ」と語ったオバマ氏は、続けて「僕の手のひらは汗でびっしょり、膝は震え、腕も重く、セーターは吐いた後がついている、ママのスパゲティか。僕は緊張してるけど、表面上は冷静に見せ、爆弾を落とす準備をしていても、頭は真っ白だ(※)」と発言した。
※“my palms are sweaty, knees weak, arms are heavy, vomit on my sweater already, mom’s spaghetti. I’m nervous, but on the surface I look calm and ready to drop bombs, but I keep on forgetting.”
これは明らかにエミネムの代表曲「Lose Yourself」をオマージュした文章だ。同楽曲にはほとんどこの発言の「僕(I,my)」を「あいつ(he,his)」に変えただけの歌詞(※)が存在する。
※“His palms are sweaty, knees weak, arms are heavy, There’s vomit on his sweater already, mom’s spaghetti. He’s nervous, but on the surface he looks calm and ready to drop bombs. But he keeps on forgetting what he wrote down”
オバマ氏は「Lose Yourself」のイントロを口で真似してみせると、「エミネムがパフォーマンスしてくれると思ったよ。僕は飛び出して行くつもりだった」と冗談を言い、「エミネムのこと大好きなんだよ」と笑顔を見せていた。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。