デンゼル・ワシントンがアメリカの政治・情報社会に対する失望を口にした。
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のプロモーションの一環でThe Times of London誌の取材を受けたデンゼル・ワシントン(マクリヌス役)は、先日大統領選も行われたアメリカの政治について質問を受け、「アメリカの外に立ってあれこれ語るのは簡単だよね。どの国を選んだって同じさ」と、アメリカ国民当事者ならではの本音を口にした。
情報社会に人々は操られている?
続けてワシントンは「どの国にも欠点はある」とした上で、デジタル時代が統制を容易にし、政治を空虚なものにしていると持論を展開した。
「結局のところ、全部政治戦略で、守られない約束ばかりなんだよ」とワシントンは政治家の言葉への不信感をあらわにし、「今の情報時代では、左派も右派も情報を利用して人々を操作する方法を知っている。僕が初めて出演した映画『ハロー、ダディ!』(1981年)にすばらしいセリフがあったよ。『人民の力? ああ、一度だけあったや、『石器時代』って時代にね』」と、情報に踊らされる社会に皮肉を述べた。
そして「いまや我々はみんな、情報の奴隷さ。本当に、みんな奴隷なんだよ。だからリーダーについてどう感じようが、この人は狂ってるとか、あの人はまともだとか思っても、両陣営に操作されていることを自覚しなければならない。以上」と現代社会の状態を分析。
そして最後に、「そう、だから映画を観に行こうよ」と締め括ったワシントン。日本でも現在上映中の映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、まさに政治が腐敗し、混乱に陥ったローマを描く作品だ。
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