チャーリー・プース来日公演のライブレポートが、写真とともに到着。
2024年12月、チャーリー・プース(Charlie Puth)の“Something New”日本公演がKアリーナ横浜で開催された。今回は17日(火)、 18日(水)と2日行われたうち、初日となる17日公演の様子をお届けする。(取材・文:ヨダセア)
チャーリー・プース 日本公演 DAY1 12月17日(火)ライブレポート
冒頭から圧巻のロングトーンやハイトーンを披露
ソールドアウトし満員の会場。現れたチャーリー・プースは「How Long」で公演をスタート。バンドメンバーとの華麗なダブルキーボードソロを奏でると、「こんばんはTOKYO!」と叫び盛り上げた。
チャーリーがピアノを鳴らし「ピアノは聞こえるかな?」と会場に呼びかけると、ケラーニ(Kehlani)とのコラボ楽曲「Done For Me」へ。美しい裏声や高音のロングトーンに歓声が上がる。
暗転し、チャーリーへの歓声や口笛が響き渡る会場。イントロで大きな歓声が上がった人気曲「Attention」では一度途中で音楽を止め、会場へグルリと手を振ってから改めて盛り上げるパフォーマンスも見せた。
「I love you!!」と叫ぶファンの声にセクシーに「I love you too…」とささやいて大歓声を浴びつつ、美しいベースソロに合わせて「Charlie Be Quiet!」へ。楽曲後半ではバックバンドのギタリストとふたりで華麗にパフォーマンス。まずはピアノとギターでユニゾン合奏を披露し、その後チャーリーはキーボードに持ち替え、ギターとの見事なハーモニーを奏でた。
2夜連続公演を喜ぶチャーリー
「みんな、来てくれてありがとう。僕の日本語が少し上手くなって、みんなに通じるようになっているといいけど」と笑ったチャーリーは「一つ伝えたいことがある」と話を切り出した。
チャーリーは「10年前、僕は初めての東京を経験したんだ。あれから約10年…今回は2夜のソールドアウト公演だ!!東京、大好きな町だよ!!」と喜びを叫び、大喝采を浴びると、「今日を本当に楽しみにしていたよ。みんな楽しんでね」と手を振るのだった。
続いて披露したのは「No More Drama」。背景は手書きアニメ風の映像に彩られた。ノンストップで「Cheating on You」へ。「run away run away…」と合唱する観客に笑顔を見せたチャーリーは気持ちよさそうにキーボードソロも披露し、投げキッスもしてみせた。
「たくさんの日本ファンの前で演奏したいという気持ちが心の片隅にいつもあったんだよ」と観客を喜ばせたチャーリーが次に披露したのは、BTSのジョングク(Jung Kook)とのコラボ楽曲である「Left And Right」。チャーリーは右、中央、左と会場をブロック分けして指を差しながら、一緒に歌うことを楽しんだ。
ファンサービスを振りまき、新曲の一部も聴かせるサービス
ミドルテンポが心地よく合唱もできる「BOY」に続き、「I Don’t Think That I Like Her」へ。
大人気の同曲を歌いながらチャーリーはなんと客席を練り歩き、そこら中から歓声を浴びる。そのまま中央ステージまで移動した彼は、1台のグランドピアノに迎えられた。
グランドピアノの前に座ったチャーリー。メーガン・トレイナーとのコラボ楽曲「Marvin Gaye」、そして(「危険なほどに愛してるよ」と一言挟み)「Dangerously」へ、彼は2曲連続でピアノバラードバージョンで披露し、そのしっとりした歌声を響かせた。
「I love you, I love you, I love you dangerously」と声を揃える会場に満足気な表情を見せたチャーリーは、ここでファンに嬉しいプレゼントをくれた。なんと来年に向けて制作中の新曲を一部聴かせてくれたのだ。
「30分程度でソールドアウトって聞いたよ。僕やチームの皆にとってどれだけ嬉しいことかわかるかな」と微笑んだチャーリーは、「感謝の印として君たちに特権をあげたい。たくさん制作中の新曲のうち、1つを聴いてみてほしいんだ」と告げ、「That Was Embarrassing」と呼ばれる曲を流してくれた。
どこかノスタルジックなサウンドに持ち前のハイトーンが響く美しい楽曲に浸る会場。ワンコーラスで再生を止めたチャーリーは「すぐ聴けるようになるだろうから、もうちょっとの間忍耐強く(Patient)待っててね」と語り、「Patient」を披露した。
長い間奏でバンドメンバーが華麗にソロを披露する中、また客席を回り道で練り歩きながらフロントステージに戻っていくチャーリー。バンドメンバーと合流したチャーリーは、曲の最後に驚きのロングトーンで感動を誘った。
大ヒット曲だらけのラストスパート
会場中に壮大に広がっていく「That’s Hilarious」で魅了すると、心地良いギターの音色からセレーナ・ゴメスとのコラボ楽曲である「We Don’t Talk Anymore」へ。ステージもスクリーンのエフェクトも虹色がかり、幻想的な空間になっていく。画面には一緒に歌って楽しむファンたちの笑顔も映し出された。
チャーリーが共同制作に携わったザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーのコラボヒット曲「STAY」をセルフカバーして会場を沸かせたところで公演本編はラストソングへ。
本編の最後を飾るのは大ヒットナンバーである「Light Switch」。ライトがピカピカと輝くステージで心地よいビートと突き抜ける歌声を響かせた。
曲が終わってもしばらくバンドメンバーがクールなアウトロを続け、見事な演奏に対する歓声の中で本編は終了した。
さらにヒット曲でしっとり締めくくるアンコール
手拍子に応えて登場したアンコールでは、イントロで大歓声が上がる2曲を披露。
まずは2016年の歌手デビューアルバムで1曲目を飾った「One Call Away」。
ワイスピファンの涙腺を問答無用で破壊するあの曲を初めて生で聴けました。ありがとう?#CharliePuth #チャーリープース pic.twitter.com/XaMcM9S01F
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そして、『ワイルド・スピード/SKY MISSION』でもおなじみ、ウィズ・カリファとの楽曲「See You Again」へ。もちろん、会場中を巻き込んだこの日最大の大合唱が起きるのだった。
チャーリーからファンへ、ファンからチャーリーへ、温かい愛情に包まれた公演の1日目が終了。歌にも演奏にも秀でたチャーリーらしい、テクニカルかつ美しいステージだった。(取材・文:ヨダセア)
チャーリー・プース(Charlie Puth)セットリスト 12月17日(火)Kアリーナ横浜
01. How Long
02. Done For Me
03. Attention
04. Charlie Be Quiet!
05. No More Drama
06. Cheating on You
07. Left And Right
08. BOY
09. I Don’t Think That I Like Her
10. Marvin Gaye (Piano Ballad ver.)
11. Dangerously (Piano Ballad ver.)
12. That Was Embarrassing(音源、一部)
13. Patient
14. That’s Hilarious
15. We Don’t Talk Anymore
16. STAY (The Kid LAROI & Justin Bieber cover)
17. Light Switch
<アンコール>
18. One Call Away
19. See You Again
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。