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ジェニファー・アニストン、加齢に負けない80:20ルールとは? 55歳で健康と美しいカラダを維持するための秘訣を明かす「加齢のルールなんて誰が決めたの」

ジェニファー・アニストン NEWS
ジェニファー・アニストン (Featureflash Photo Agency / Shutterstock.com)

人気ドラマ『フレンズ』で一躍世界的な名声を獲得したジェニファー・アニストンは、その後30年以上にわたり、女優、映画プロデューサー、ビジネスウーマンとして活躍するハリウッドのスターだ。そんな彼女が自身のライフスタイルやエイジングへの向き合い方について赤裸々に語った。

自分のカラダを愛する

1月2日に公開されたAllureによるインタビューに答えたジェニファー・アニストン。彼女はまず自身との体との関係について聞かれると次のように答えた。

私たち(自分と自身の体)は本当にお互いを愛しています。
体を愛さないといけません。体は最善を尽くしてくれているんだから。私たちが生まれた時からずっと一緒にいるんだから、そんなに厳しくしちゃいけないわ。

現在55歳のジェニファー・アニストンは週に最低4回は運動するという。決まったメニューはないが、自身がスポークスパーソンを務めるPvolveというフィットネスメソッドが本当に好きなのだそうだ。そして筋力トレーニングの重要性について強調する。

50代の女性にとって筋力トレーニングは最も重要だと思うの。筋力を失うと骨がもろくなり、骨粗しょう症になりやすくなるわ。転倒して骨折したらそれで終わりよ

奇しくもこのインタビューが公開された翌日(1月3日)、ジェニファー・アニストンは、リゾート地でバケーションを楽しむところをパパラッチされ、ビキニ姿の写真が世界に公開されたのだが、日ごろの筋トレの成果もあってか、見事なプロポーションを披露している。

そんなジェニファーも20代のころは特に体に気を付けてはいなかったが、30代になってその重要性に気づき、年齢にあったケアを心がけるようになったそうだ。

もちろん、誰もが年を重ねていきますが、年を重ねる中でどうやって充実した生活を送れるかが大切ね。そのためには、自分の体にふさわしいケアをすることが必要です。自分の30代は本当に楽しかったのですが、20代はまるで何もありませんでした。ひどいものでした。運動の重要性を理解したのは30代や40代になってからのことです

年をとったら筋肉が弱るなんてナンセンス

ジェニファー・アニストンは年を重ねることについてネガティブな考えは持っていないようだ。彼女は撮影中に遭遇したある男性の言動に影響を受けたという。

映画の撮影中に、現場にいた年配の男性の姿を見たの。彼は何度か一緒に仕事をしたことがある人で、彼はただ働き続けていて、止まらないの。『本当にすごいわ、あなたは決して止まらないのね』と言ったら、彼は『年寄りを中に入れないだけだよ』と言ったの。その言葉には何か感じるものがあったわ

さらに「加齢にどう向き合うか」という問いに対し、ジェニファー・アニストンは「自分でルールをつくる」ことをすすめている。

私たちはまだここにいるんですよ。その代わりは何ですか?年齢を重ねることを考えないようにしています。年齢のことを考えないようにしています。社会では常に「この年齢ならこうしなければ」と言われますよね。でも、「誰がそのルールを決めたの?」と思うんです。年を取れば筋肉が弱くなるですって?いいえ、筋肉を強く保ちましょう。自分たちでルールを作れるんです。それは全部ナンセンスです

80:20ルール

しかし一方でジェニファーは常にストイックな生活を貫いているわけではない。彼女は「80:20ルール」を実践しているという。

80%は健康的な生活を送り、残りの20%はマティーニを飲んだり、ピザやバーガーを楽しんだり、友人たちと夜更かしをする、といったバランスです。
私たちは楽しむのが得意なんです。私と友人たちは30年、35年もそれを続けています

つねに完璧を目指すのではなく、リラックスするときは、本当に好きなことに没頭して楽しい時間を過ごすのがジェニファー流の健康維持方法のようだ。

ジェニファー・アニストン

ジェニファー・アニストン (Kathy Hutchins / Shutterstock.com)

情報の洪水が睡眠のジャマをする

そんな彼女も睡眠については悩みが多いようだ。

睡眠とは本当に難しい関係です。睡眠を愛したいし、きっと睡眠も私を愛したいと思っているのでしょうけど、ここ10~15年は特にうまくいっていません。頭を休ませるのが難しくて、心の中の「委員会」に黙るように言うのも大変です。ニュースを遮断する必要がありましたし、情報の境界線を自分に設けなければなりませんでした

ジェニファー・アニストンはかなり長期にわたって、うまく睡眠できなことに悩んでいるようだが、それはインターネットやSNSから情報を受け取りすぎているせいだという。

私たちの体も脳も、こんなに多くの情報を受け取るようには設計されていません。以前はテレビとラジオしかなく、朝の新聞を加えてもそれだけでした。夕方6時にニュースを見て、それで終わり。その後は、ストレスホルモンでいっぱいになることもなく、不安に駆られることもない素晴らしい生活を送ることができました。でも今は情報が多すぎます。これは普通ではありません

ではジェニファーはこの問題についてどんな風に対処しているのだろうか?

私たちは家でニュースを見るのをやめました。今は毎晩『ザ・ホワイトハウス』のエピソードを見て、それをニュースだと思い込んでいます

できる限りのことをするしかありません。私は朝に瞑想をしますし、夜は寝る前にストレッチをします。「スリープハイジーン(睡眠衛生)」という言葉が嫌いで仕方ありませんが、それに取り組もうとしています。平日の夜10時にはベッドに入り、すべてをオフにして、世界が押し寄せるのをそのまま受け入れるようにしています。この挑戦を自分自身のために達成しようと努力しています。調子が良い日もあれば、そうでない日もあります。でも、私は自分に厳しくしないようにしようと心がけています。今の世の中はとても厳しく、攻撃的でネガティブだからです。そんな中、なぜ自分自身にまで厳しくする必要があるでしょうか?

自分が受け取る情報をできるだけ減らし、体と心をリラックスさせて早めにベッドに入る。あとはあまりプレッシャーを感じず、すべてを受け入れる大らかな気持ちで眠りにつくことが彼女のやり方のようだ。

「退屈しない」ことが問題

さらにジェニファー・アニストンはコミュニティーの重要性についても強調する。

スクリーンやコンピューター、スマートフォン、iPad、時計が普及しているせいで、私たちはそのコミュニティを失いつつあります。幸運にも、私たちの世代はそういったものがない時代を経験し、座って話をしたり、退屈したり、自分を楽しませる方法を見つけたり、創造力を働かせることができました。でも今では誰も退屈することがありません

スマホ1つあれば、膨大な情報やエンタメコンテンツを入手できる現代の子供たちは決して退屈することはないが、それによって人と対話したり、何かを創造したりといった機会を失うことになっているのでは、とジェニファーは心配しているようだ。

競争の激しいエンタメ業界で、30年以上にわたって第一線で活躍を続けるジェニファー・アニストン。世の中が目まぐるしく移り変わる中で、その美しさや演技力だけでなく、親しみやすさ、ユーモア、そして自立した女性像を体現し続けてきた。

ジェニファーが語るライフスタイルや人生観は、単なるセレブの健康法を超え、どんな年齢でも自分らしく輝くためのヒントに満ちているといえるだろう。加齢を恐れるのではなく、ポジティブに捉え、自分自身と向き合いながら、新しいルールを作り上げる彼女の姿勢は、これからも多くの人々に勇気と希望を与えていくに違いない。

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