米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事は乾燥した強風が吹き荒れる中、急速に拡大し、現在までに1,000以上の建造物が破壊され、少なくとも2人が命を落としたと報道されている。
その影響で、多くのセレブが家を失ったり避難を余儀なくされ、予定されていたイベントや収録が延期されるなど、エンターテイメント業界にも大きな影響が出ている。
家を失ったセレブたち
今回最初に火災が発生したとされるのはパシフィック・パリセーズ地区という高級住宅街でセレブやハリウッド関係者も多く住んでいる地域だ。
報道によるとアンソニー・ホプキンズ、ジョン・グッドマン、マイルズ・テラー、ビリー・クリスタル、アダム・ブロディ/レイトン・ミースター、スペンサー・プラット/ハイディ・モンタグ、パリス・ヒルトン、アンナ・ファリス、ジェイムズ・ウッズらが家を焼失したという。
40年以上住んだ家を失ったビリー・クリスタルと妻のジャニスはメディアへの共同声明で「私たちが目撃し、経験しているこの壊滅的な状況を言葉で表すことはできません」「この悲劇で家や事業を失った友人や隣人たちのことを思うと胸が痛みます」と大きすぎるショックに悲しみ、戸惑う心境を吐露した。
Longtime Pacific Palisades resident Billy Crystal’s home has burned down. ?
He and his wife, Janice, share the news in a heartbreaking statement with CNN.@jamiegangel pic.twitter.com/KrLAbEcbtk
— Elizabeth Wagmeister (@EWagmeister) January 9, 2025
避難の報告も相次ぐ
また迫りくる火災から身を守るために批難をしたセレブの報告も相次いだ。
マーク・ハミル、ベン・アフレック、ジェイミー・リー・カーティス、マンディ・ムーア、ジェイムズ・ウッズらが自宅から緊急で避難したという。
マンディ・ムーアは、カリフォルニア州パサデナの自宅から夫テイラー・ゴールドスミスと3人の幼い子どもたちと共に避難。「子どもたち、犬、猫と一緒に無事に避難しました」と報告した。
ジェイムズ・ウッズは避難の直前に炎を家の目の前まで迫っている様子を投稿した。
Our deck three minutes ago. pic.twitter.com/KpZDELpN8L
— James Woods (@RealJamesWoods) January 7, 2025
To all the wonderful people who’ve reached out to us, thank you for being so concerned. Just letting you know that we were able to evacuate successfully. I do not know at this moment if our home is still standing, but sadly houses on our little street are not. pic.twitter.com/xZjvsIg6Fg
— James Woods (@RealJamesWoods) January 7, 2025
まるで地獄のよう
その後、ジェイムズ・ウッズはCNNの取材に応え、ショックと悲しみで言葉を詰まらせながら、火災と避難の様子について語った。
「とにかく混乱していました。まるで地獄のようでした」
「周囲の家はすべて燃えていました」
「ある日はプールで泳いでいて、次の日にはすべてがなくなっていました」
James Woods breaks down in tears on CNN pic.twitter.com/Hw1nxQkBTu
— Aaron Rupar (@atrupar) January 8, 2025
人気番組の収録が中断
ハリウッドでは、火災の影響でロックダウン状態となり、多くのテレビ番組が撮影の中断を余儀なくされている。
ハリウッドの中心部にあるエルキャピタン劇場で収録されている『ジミー・キンメル・ライブ!』は、安全上の懸念から8日(水)撮影を中止した。
同番組はライブの観客が参加する形で撮影されており、さらなる安全を危険にさらさないように撮影の延期が決定されたと伝えられている。
他にも多くのテレビ番組や映画の収録に影響が出ているようだ。
アカデミー賞にも影響
アメリカは現在、授賞式が盛んにおこなわれる時期であるが、1月19日に開催が予定されていた第30回放送映画批評家協会賞(クリティックス・チョイス・アワード)は1月26日に延期されることとなった。
また、アカデミー賞を主宰する映画芸術科学アカデミーは、山火事の影響により、ノミネーションの投票期間を延長。それにともないノミネーション発表は、当初の1月17日(金)から1月19日(日)に延期されることが発表された。アカデミーの会員約1万人のうち6000人が南カリフォルニア周辺に住んでいることに配慮しての措置だという。
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドは営業中止
人気観光スポットであるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドとワーナー ブラザース スタジオツアーは、直接、山火事の影響を受けてはいないが、1月9日は営業を中止することをそれぞれ発表した。
Both Universal Studios Hollywood and Warner Bros. Studio Tour Hollywood confirmed that they will be closed today in response to the strong winds and fire conditions. pic.twitter.com/8GqgONmvTI
— MouseInfo | Disney News and Fun (@MouseInfo) January 8, 2025
悲しみ、祈り、感謝、安全への呼びかけを共有するセレブたち
ロサンゼルス在住のスターたちは、今回の山火事についてSNSで驚きや悲しみの思いを表明している。
また、山火事と戦う消防士や救急隊員への感謝の気持ちを伝えるとともに、被害に遭った人々の無事を祈る投稿も多く見られる。
ヘイリー・ビーバーは、パリセーズの山火事が1,200エーカー以上を焼き尽くしたことを伝える速報を共有しながら、「みんなが無事であることを祈っています」と投稿した。
クリス・プラットは、火災と戦う消防士の写真やサンタモニカ上空にそびえる煙の景色を含むスライドショーとともに次のように書いた。
「命、家、そして野生生物を守るために、猛烈な風によって燃え広がる山火事と戦い、休むことなく働いている勇敢な消防士や救急隊員の皆さん、本当にありがとうございます。皆さんは真の英雄です。そしてその犠牲と勇気に心から感謝しています」
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パリス・ヒルトンはロサンゼルスでの壮大な火災の空撮映像をインスタグラムのストーリーに共有し、「LA/カリフォルニアのために祈っています」と書いた。
クロエ・カーダシアンは、山火事と戦う消防士や救急隊員に向けて感謝した。「カリフォルニア州でのこの破壊的な火災に直面して、揺るぎない献身と勇気を示しているすべての消防士や救急隊員の皆さん、ありがとうございます」
ビリー・アイリッシュは、ロサンゼルス消防署(LAFD)の公式インスタグラムアカウントから投稿された、煙で覆われたロサンゼルスの空の写真を共有し、「ロサンゼルスで今起きていることは本当に怖くて悲惨です」と投稿した。
ヴァネッサ・ハジェンズは、「安全に過ごすように」とLAの住民に呼びかけた。「LAの皆さん、安全に過ごしてください。避難区域に注意を払って。この状況は本当に怖いです。被害を受けた皆さんのことを思うと胸が痛みます?」
ゾーイ・サルダナは、山火事で家を失ったロサンゼルスの住民に「お悔やみ」を表明した。「私たちの思いとお悔やみは、南カリフォルニアの破壊的な火災で被害を受けたすべての方々、特に家を失われた方々と共にあります」
一刻も早く山火事が収まることを祈るばかりだ。
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