BLACKPINKのロゼとブルーノ・マーズが共演した楽曲「APT.」は、昨年10月にリリースされるやいなや大ヒットとなり、日本を含む世界中のチャートをにぎわせている。
2024年のNo.1ヒット曲とも言われる「APT.」の人気の秘密は、その中毒性にある。キャッチーなメロディラインと繰り返し聴きたくなるサビ部分は、一度聴けば頭から離れない。ロゼの澄んだ歌声とブルーノ・マーズのソウルフルな表現が絶妙に融合した楽曲だ。
SpotifyやApple Musicのストリーミングチャートでは長期間1位をキープし、Billboard Hot 100でもトップ3にランクイン。また、ミュージックビデオの再生回数はわずか3カ月で9億を突破するなど、その人気ぶりは誰もが認めるものだ。
2025年グラミー賞は対象外
そうなると2025年2月2日に開催される第67回グラミー賞での受賞を期待したくなるところだが、実は「APT.」は今回のグラミー賞にはノミネートされていない。
それはなぜか?
理由はいたってシンプルで、「APT.」は第67回グラミー賞の選考対象期間の後にリリースされたからだ。
第67回グラミー賞の応募資格期間は2023年9月16日から2024年8月30日までとされている。この期間内に楽曲が商業的にリリースされ、全国的に流通していることが条件とされており、10月18日にリリースされた「APT.」はその条件を満たしていないのだ。
ブルーノはレディー・ガガとのコラボ曲でノミネート
一方、ブルーノ・マーズはレディー・ガガとの楽曲「Die With a Smile」で2025年のグラミー賞にノミネートされている。2024年8月16日にリリースされたこの楽曲も米ビルボード「Hot 100」で3週連続1位を記録するなど、人気ぶりは圧倒的。ガガにとって6曲目、ブルーノにとっては9曲目のNo.1ソングとなり、2人は音楽業界において改めてその実力を証明した格好だ。
レディー・ガガとの競合を避ける意図?
ここからはあくまで推測になるが、「APT.」のリリース時期は、「Die With a Smile」と同じ年にグラミー賞での競合を避けるため、あえて翌年の対象期間に設定された可能性があるのではないだろうか。
「Die With a Smile」は最優秀楽曲賞と最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞にノミネートされており、2024年を代表する楽曲としての地位を確立している。
もし「APT.」が同じ年にノミネートされていた場合、2つの楽曲が同カテゴリー内で直接対決する可能性もある。そうなると、いずれの楽曲も本来得られるべき評価を十分に得られないリスクがあった。
ブルーノ・マーズが両楽曲に関わっている以上、このような競合は彼自身のブランドにとっても好ましい状況ではなかっただろう。そのため、「APT.」は翌年に焦点を当て、独自の舞台で評価されることを目指したのではないかと考えられるのだ。
「APT.」は2026年に期待
リリース時期について、実際にそのような戦略的な意図があったかどうかは不明だが、事実として「Die With a Smile」は2025年、「APT.」は来年2026年のグラミー賞の対象となり、2つのブルーノ楽曲のすみ分けは達成された。
そして「APT.」がロングヒットとなる兆候を見せていることを鑑みると、2026年のグラミー賞で同曲がノミネートされる可能性は十二分にあるだろう。もしノミネートされれば、ロゼはK-POPソロアーティストとして初の快挙を達成することになる。
ぜひ現在の「APT.」旋風が来年のグラミー賞でも吹き荒れることを期待したい。願わくば、授賞式で2人のパフォーマンスも見てみたいものだ。
第67回グラミー賞
ブルーノ・マーズがレディー・ガガとのコラボ曲「Die With a Smile」で受賞を狙う第67回グラミー賞授賞式は米国時間2月2日に開催される。
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