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ジェニファー・ラブ・ヒューイット、16歳で胸をジョークにされた経験を振り返る「テレビで大人の男性が私の胸を話題にするなんて・・」

ジェニファー・ラブ・ヒューイット FILMS/TV SERIES
ジェニファー・ラブ・ヒューイット photo: Everett Collection / Shutterstock.com

ハリウッド女優のジェニファー・ラブ・ヒューイットが、16歳の頃にトークショーの司会者から自分の胸について公然とジョークにされていたことを振り返り、当時のハリウッドにおける問題のある風潮を批判した。彼女は現在45歳となり、若い頃に受けた性的な視線や発言について改めて問題を提起している。

大人の男性たちが堂々と胸の話を

ジェニファー・ラブ・ヒューイットは、マイム・ビアリックのポッドキャスト「Breakdown」に出演し、16歳の時にトークショーで大人の男性司会者から自身の胸についてコメントされたことを振り返った。

「当時はただ笑って受け流していたけれど、大人になって振り返ると本当におかしなことだったと思う」と彼女は語った。

「私が30代になってから当時の映像を見直したときに、『なんてことだろう。16歳の私に向かって大人の男性たちが堂々と胸の話をして、それがテレビで流れ、みんなが笑っていた』と気づいたの」

さらに、「そのときは深く考えなかったけれど、今思えば本当に奇妙だった。私はまだ“セクシー”が何なのかも理解していなかったのに、すでに世間では私が“セックスシンボル”として扱われていた」と当時の違和感を語った。

 

映画の成功よりも注目されたのは「体」

ジェニファー・ラブ・ヒューイットは、1997年に公開された映画『ラストサマー』(I Know What You Did Last Summer)でブレイクした。しかし、彼女自身の演技やキャリアよりも、外見や体にばかり注目が集まることに困惑していた。

「映画が公開された後、私の胸についてのジョークが広まり、『I Know What Your Breasts Did Last Summer(お前の胸が去年の夏にやったことを知っている)』というフレーズが冗談として使われるようになったの」

彼女は当時のプレッシャーについてこう語る。

「私はオーストラリアで映画のプロモーションをしたときに、『シリコンではありません(Silicon Free)』と書かれたTシャツを着ていました。それは、みんなが私の胸について話題にしていたことへの皮肉だったんです」

「でも、その場では誰もが笑っていたし、私もそれに合わせて笑うしかなかったんです」と彼女は続けた。「でも今振り返ると、これは明らかにおかしいことだった。テレビ番組の司会者が、16歳の少女の胸について話題にするなんて、本当にありえないですよね」

『ラストサマー』(1997)予告編(英語)

 

ブリトニー・スピアーズのドキュメンタリーが「目覚め」のきっかけに

ジェニファーは、2021年に公開されたブリトニー・スピアーズのドキュメンタリー『Framing Britney Spears』を観たことが、自身の過去を振り返るきっかけになったと明かしている。

「このドキュメンタリーを観た後、本当に衝撃を受けました。夫に『なんでそんなにショックを受けてるの?』と聞かれて、『この感覚、すごくよくわかるの。私もあの場に座らされて、同じような質問をされたことがある』と答えたの」

このドキュメンタリーは、ブリトニー・スピアーズがキャリアの初期からメディアや世間から不適切な性的な視線を向けられていたことを描いている。ジェニファーは、この作品を観ることで自分自身も同じような扱いを受けていたことを再認識したという。

 

「もっとセクシーにして」

ジェニファーは、17歳のときに『マキシム(Maxim)』誌の表紙を飾ったことについても振り返っている。

「当時の私は、なぜ自分が表紙に選ばれたのか理解できなかったの。『私はセクシーと呼ばれているけれど、そもそもセクシーって何?』という状態でした」

また、23歳のときに映画『ハートブレイカー』(Heartbreakers)の撮影中、監督から「もっとセクシーにして」と指示されたことに困惑したことも明かしている。

「そのとき、私は監督にこう言ったの。『どうすればセクシーになれるのかわからない。私はまだ23歳よ』って」

彼女は、「私は世間から『セクシー』な存在として見られていたけれど、自分自身はそれが何なのかわからなかった」と、当時の違和感を語った。

『ハートブレイカー』予告編(英語)

 

過去を振り返りながらも前へ進む、『ラストサマー』続編も

ジェニファー・ラブ・ヒューイットは、これまでに何度も「若い頃に不適切な扱いを受けていた」と語っている。しかし、彼女はその経験に対して恨みを持つのではなく、むしろ「気づきを得るきっかけになった」と前向きに捉え、精力的に俳優業を続けている。

1990年に子供向けバラエティ番組『Kids Incorporated』に出演し、女優としてのキャリアをスタートさせたジェニファーは、1995年、人気ドラマ『Party of Five(サンフランシスコの空の下)』のシーズン2から出演し、大きな注目を集める。

そして1997年にはホラー映画『ラストサマー(I Know What You Did Last Summer)』に主演し、一躍スターの仲間入りを果たした。

その後、ジェニファーはさまざまなジャンルの映画に出演。2001年には『ハートブレイカー(Heartbreakers)』シガニー・ウィーバーと共演。同年、伝説的女優オードリー・ヘプバーンの生涯を描いた『オードリー・ヘプバーン物語(The Audrey Hepburn Story)』ではオードリー役を演じ、新たな一面を見せた。

映画だけでなく、テレビドラマでも活躍。2005年から2010年にかけて主演を務めた超常現象ドラマ『ゴースト ~天国からのささやき(Ghost Whisperer)』では、霊と対話する能力を持つ女性メルリンダ・ゴードンを演じた。同作は高視聴率を記録し、彼女のキャリアの中でも最も成功した作品の一つとなった。2012年から2013年には『クライアント・リスト(The Client List)』で主演を務め、ゴールデングローブ賞のノミネートを果たした。

2018年からは人気ドラマシリーズ『9-1-1:LA救命最前線(9-1-1)』に出演し、事件の緊急対応オペレーターであるマディ・バックリー役を演じている。

2025年には、彼女の代表作『ラストサマー』の続編に出演予定であり、ファンの期待が高まっている。

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