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カニエ・ウェスト、グラミー騒動で東京公演中止の危機 - フジテレビ・中居問題の渦中で悪すぎたタイミング、30億円の機会損失も

カニエ・ウェスト(左)、ビアンカ・センソリ(右) MUSIC/ARTISTS
カニエ・ウェスト(左)、ビアンカ・センソリ(右) photo: AFF / Alamy Stock Photo

世界的ラッパーでありファッションデザイナーのカニエ・ウェスト(47)が、2025年のグラミー賞での行動をきっかけに、予定されていた2,000万ドル(約30億円)規模の東京公演を失う可能性が浮上している。

 

問題となったグラミー賞での行動

現地時間2月2日に開催された第67回グラミー賞授賞式のレッドカーペットで、カニエ・ウェストはオールブラックの衣装にサングラスとダイヤモンドのネックレスを身に着け、妻のビアンカ・センソリ(30)と共に登場した。

そこで注目を集めたのはセンソリの衣装だった。彼女は黒のフロアレングスの毛皮のコートを着用していたが、写真撮影の際にコートを脱ぎ去り、完全に透けたミニドレス姿でヒップを露出。さらに、彼女は下着を着けておらず、その姿に会場が騒然となった。

情報によると、この行動はウェスト自身が指示したもので、「後ろに落としてから振り返るんだ」とセンソリに促したとされている。この演出は、ウェストの最新アルバム『Vultures 1』のカバーアートを再現しようとしたものだという。

また、読唇術の専門家によると、カニエ・ウェストはセンソリに「注目を集めるように」と指示し、「今、目立っているぞ」と声をかけていたともされる。

 

日本でも波紋呼ぶ

この騒動は、日本でも大きな波紋を呼んでいる。MailOnlineが伝えたところによると、カニエ・ウェストは5月に東京ドームで2公演を予定していた(※)が、これを資金提供していた日本の投資家たちは、今回の騒動に強い不快感を示し、資金提供の撤回を検討しているという。
(※編集部注:公演について公式な発表はされていない。)

特に、日本では現在フジテレビとタレントの中居正広氏を巡る問題が大きく取り沙汰されており、社会全体で女性の権利に対する意識が急速に高まっている。この中居氏の問題では、彼と20代の女性とのトラブルが報じられ、フジテレビの幹部が関与していた可能性が指摘されている。

このような背景の中、カニエ・ウェストの行動も「強制的支配」と見なされ、日本社会の動向と相まって特に厳しい批判を浴びている。「彼は日本の文化を完全に誤解しており、日本の人々の許容範囲を大きく見誤った。彼はもう歓迎されていない」と厳しいコメントも寄せられている。

またカニエ・ウェストは日本を頻繁に訪れていることから、これまで日本に対して一定の理解があると思われていたが、今回の騒動によってその評価が大きく揺らいでいるようだ。

 

本国でも「不謹慎」の声

カニエ・ウェストは2022年12月、元妻キム・カーダシアンとの離婚が成立したわずか1か月後にビアンカ・センソリと結婚。彼とカーダシアンの間には4人の子供がいる。

さらに、カニエ・ウェストの最近の行動について、アメリカ国内でも強い批判が集まっている。グラミー賞のレッドカーペットの横には、ロサンゼルスの山火事の被害者への寄付を募る看板があったが、ウェストの騒動はそうした慈善活動を台無しにする行為と見なされ、不謹慎だとする声が多い。

カニエ・ウェストは現在、新しいアルバム『Bully』を制作中とされていたが、プロジェクトは無期限延期となったとの報道もある。また、彼のビジネス活動の一環として、独自の仮想通貨のローンチに熱心であるとも言われており、音楽業界よりもそちらに関心を寄せているとの指摘もある。

今回の騒動がカニエ・ウェストのキャリアにどのような影響を与えるのか、また日本との関係にどのような変化をもたらすのか、今後の動向に注目が集まる。

 

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