人気歌手のケイティ・ペリーが、85歳の高齢退役軍人カール・ウェストコット氏を自宅から退去させたうえに、600万ドル(約9億円)の損害賠償を求めて訴訟を起こしていると報じられた。THE Sunが伝えている。
ウェストコット氏はハンチントン病(脳の機能が徐々に衰える神経疾患)を患い、家族は「高齢の父親に対するペリーの行為は許されない」と強く非難しているという。
ケイティ・ペリー夫妻と退役軍人の法廷闘争
ケイティ・ペリーと夫のオーランド・ブルームは、2020年にカリフォルニア州モンテシートにある1420万ドル(約21億3000万円)の豪邸を購入した。この地域にはヘンリー王子、メーガン・マークル、グウィネス・パルトロウなどの著名人も住んでいる。
当時、新型コロナウイルスのパンデミックの最中に、ウェストコット氏はペリーの代理人であるバーニー・グドヴィ氏と売買契約を締結した。しかし、その後ウェストコット氏は「手術後の痛み止めの影響で判断能力が低下していたため、契約を結ぶ精神的能力がなかった」と主張し、契約の無効を求めて訴訟を起こした。
しかし、2023年にロサンゼルス郡高等裁判所のジョセフ・リプナー判事は、ウェストコット氏の主張には証拠が不足していると判断し、ケイティ・ペリー側の勝訴が確定。2024年3月に物件の鍵が正式に引き渡された。
ケイティ・ペリー、6億円の損害賠償請求を開始
こうしてケイティ側の勝訴が確定し、一件落着したかに見えたが、ケイティ側はさらにウェストコット氏に600万ドル(約9億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしたのだ。
損害賠償の内訳としては、未払いの賃貸料、物件の修繕費(給水管の損傷、倒木の被害など)、メンテナンスの遅れによる損失が含まれる。
ケイティはこの物件を自宅として購入しているが、ウェストコット氏が裁判を起こし、家の引き渡しを遅らせたことで、購入した家をすぐに使うことができなかったと主張している。そのため、もしこの物件を賃貸に出せていた場合の「想定される賃貸収入」を損害として請求していると考えられる。
家族の反応:「普通の人を踏みにじるハリウッドのやり方」
ウェストコット氏の息子のチャート・ウェストコット(39)は、父親が現在ホスピス(末期患者や治療が困難な病気の患者に対し、痛みの緩和や精神的ケアを重視した医療や介護を提供する施設やサービスのこと)に入っていることを明かし、ペリー側の行動を厳しく批判した。
「ハリウッドのセレブたちは、普通の人々を踏みにじる。この2年間、家族にとって本当に辛い時間だった」
また、彼は父親の健康状態については、「父は18カ月以上寝たきりの状態で、ほとんど目を覚まさず、認識もぼんやりしている。これを見るのはとても辛い」と語った。
さらに、「普通なら、年老いた男性が『間違えた』と謝罪すれば、裕福なポップスターなら他の家を買うことを選ぶはず。なのに彼女はそうしなかった」と、ケイティ・ペリーを非難した。
オーランド・ブルームを証人に召喚? ケイティ側が反発
ウェストコット氏の弁護士は、オーランド・ブルームを損害賠償裁判の証人として召喚するよう求めているという。
しかし、ペリー側はこれに強く反発。「ブルームを法廷に呼ぶのは、単なる嫌がらせであり、裁判をメディアの見世物にする意図がある」と主張している。
また、ペリー側の弁護士は、「ブルームは今回の損害賠償の計算や修繕費用について何も知らない」として、証言の必要性を否定している。
8月に予定されている裁判の行方に注目が集まっている。
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