アメリカンフットボール界のスターであり、テイラー・スウィフトの恋人としても知られるトラヴィス・ケルシーが、新たに映画プロデューサーとしてのキャリアをスタートさせた。カンザスシティ・チーフスの一員としてスーパーボウル優勝を果たした彼だが、一方でハリウッドでの活動も本格化させている。
2025年2月28日に全米で公開予定の映画『My Dead Friend Zoe』において、トラヴィス・ケルシーはエグゼクティブ・プロデューサーの一人としてクレジットされている。この映画は、オスカー俳優モーガン・フリーマンやエド・ハリスを迎えた注目作だ。
ハリウッドでの新たな挑戦
意外にもトラヴィス・ケルシーはスポーツ選手としての活動と並行して、ハリウッドでの活動を広げてきている。
トラヴィスは2024年、FXの新作ドラマ『グロテスク』(原題:Grotesquerie)に出演した。本作は人気ホラー監督ライアン・マーフィーが手掛けるダークスリラー。日本ではDiseny+(ディズニープラス)で配信されている。
また彼はアダム・サンドラー主演の新作Netflix映画『俺は飛ばし屋 プロゴルファー・ギル2』(原題:Happy Gilmore 2)にもカメオ出演する予定だ。
さらに、Prime Videoの新クイズ番組『Are You Smarter than a Celebrity?』では、なんと番組のホストを務めている。トラヴィスは持ち前のユーモアと親しみやすさで番組を盛り上げている。
このように、トラヴィス・ケルシーは俳優、プロデューサー、司会者と、多方面でのエンターテイメント活動を展開しており、フットボール選手としてのキャリアと並行してハリウッドでの存在感を確実に高めているのだ。
トラヴィスがエグゼクティブ・プロデューサーとして関わった映画『My Dead Friend Zoe』はダークコメディであり、主人公メリット(ソネクア・マーティン=グリーン)が、親友であり戦友だったゾーイ(ナタリー・モラレス)の死を乗り越えながら、PTSDと向き合う姿を描いた作品だ。
監督を務めたのはカイル・ハウスマン=ストークス。彼は、トラヴィス・ケルシーの参加について次のようにコメントしている。
「彼はスケジュールの都合で撮影現場には来られなかったが、退役軍人支援というテーマに強く共感し、このプロジェクトに加わった」
またトラヴィス自身は映画のテーマについてこう語る。
「この作品は退役軍人が直面する課題に光を当てている。非常に説得力のあるストーリーであり、このプロジェクトに関われたことを誇りに思う」
『My Dead Friend Zoe』予告編
フットボールとハリウッドの間で揺れるトラヴィス
順調にハリウッドでのキャリアを築きつつあるトラヴィスだが、本業のアメリカンフットボール選手としての去就も注目されている。
トラヴィス・ケルシーは、2013年からカンザスシティ・チーフスに所属し、これまでに3度のスーパーボウル優勝を果たしている。しかし、今シーズンのスーパーボウルでは敗北を喫した。
トラヴィスは現在35歳であり、NFL選手としてはベテランの域に達している。選手生命の限界が近づく中、彼は『フットボールを続けるべきか、それとも次のキャリアに進むべきか』、今後のキャリアについて慎重に検討しているようだ。
2月12日のスーパーボウル後の記者会見では、彼は今後についてこう語った。
「まずは時間をかけて、しっかり考えたい」
「もし自分が復帰するなら、チームメイトに対して100%のコミットメントをしたい。それができないなら、中途半端な形では戻りたくない」
「僕にはまだプレーする力があると思う。でも、それが自分にとってベストな決断なのか、また一人の人間として、その責任を背負うべきなのかを考えなければならない」
現在、トラヴィス・ケルシーはアメリカンフットボール選手としてのキャリアを続けるか、それとも引退して本格的にハリウッドへと進出するのか、重大な決断を迫られているようだ。
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