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ビリー・ジョエル、ステージ上で激しく転倒、ファンから健康を心配する声【動画あり】

ビリー・ジョエル MUSIC/ARTISTS
ビリー・ジョエル photo: Adam McCullough / Shutterstock.com

音楽界の伝説的アーティスト、ビリー・ジョエル(75歳)が最近のコンサート中にステージ上で転倒し、ファンの間で健康を心配する声が高まっている。

 

ステージ上で激しく転倒

事件が起きたのは、コネチカット州モントビルのモヒガン・サン・リゾートでの公演中だった。ジョエルは自身のヒット曲「イッツ・スティル・ロックンロール・トゥ・ミー」を披露している最中、マイクスタンドを回転させて観客に向かって投げた直後に足を滑らせ、背中から床に倒れ込んだのだ。

観客が息をのむ中、バンドメンバーが駆け寄り、彼を助け起こした。驚くべきことに、ジョエルは転倒の後もパフォーマンスを続け、最後の曲を歌い切った。

【動画】ビリー・ジョエルがステージ上で激しく転倒

 

「マイクスタンドを杖がわりに・・」ファンからの心配の声

しかし目撃者の一人は、「彼はステージ上を歩くのもつらそうで、マイクスタンドを杖のように使っていました。コンサート中ずっと心配でした」と語った。また、SNS上でも「彼が大丈夫でありますように」といった心配の声が多数寄せられている。

ジョエルの健康に対する懸念は、今回の転倒だけでなく、1月にフロリダで予定されていたコンサートを「医療処置」のためにキャンセルしたことからも高まっていた。この公演は2025年11月に延期されている​。

 

ビリー・ジョエルの健康と過去の苦悩

ビリー・ジョエルは以前から年齢を重ねることについて率直に語っており、BBC Radio 2のインタビューでは健康維持について聞かれた際、「何もしていない」と答えている。「鏡を見ることが少ないから助かっているよ。片目を閉じれば、そんなに悪く見えないものさ」とユーモアを交えて話していた。

また、彼は過去にアルコールや薬物依存、さらにはキャリアのプレッシャーによる精神的な問題にも直面し、自殺未遂を図ったこともある。しかし、彼は「人生を前に進める能力こそが自分の誇り」と語り、「どんな困難に直面しても、音楽を続けてきたことが重要だ」と前向きな姿勢を示している。

 

音楽界のレジェンドとしての軌跡

ビリー・ジョエルの音楽キャリアは1960年代半ばに始まり、1971年にデビューアルバム『コールド・スプリング・ハーバー〜ピアノの詩人』を発表。しかし、本格的に成功を収めたのは、1973年の『ピアノ・マン』からだった。このアルバムのタイトル曲は全米チャートで25位にランクインし、彼の名を広めた。

ビリー・ジョエル「ピアノ・マン」

その後、1977年にリリースした『ストレンジャー』は大ヒットし、「ムーヴィン・アウト(アンソニーズ・ソング)」「素顔のままで」「シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン」「オンリー・ザ・グッド・ダイ・ヤング」など、数々の名曲を生み出した。さらに、2001年には初のクラシック作品『ファンタジー・アンド・デリュージョンズ』を発表し、音楽の幅を広げた。

現在までに世界で1億6000万枚以上のアルバムを売り上げ、アメリカではソロアーティストとして4番目に多くの売上を記録している。

またビリー・ジョエルは2024年までの10年間にわたりマディソン・スクエア・ガーデンで月1回のレジデンシー公演を行い、合計104公演で1.9百万枚のチケットを販売、約2億6,670万ドルの興行収入を記録している​。

ビリー・ジョエル「素顔のままで (Just The Way You Are)」 (日本語字幕ver)

 

ツアーは続行、歴史的な公演も予定

転倒後、ジョエルは健康状態について公にコメントを出していないが、2025年のツアー日程を新たに発表し、活動を続ける意思を示している​。

特に注目すべきは、ニューヨーク市近郊の3つの主要スタジアムで1シーズンに公演を行う初のアーティストとなることである。以下の日程で伝説的な公演が予定されている:

7月18日:ヤンキー・スタジアム(ロッド・スチュワートと共演)
8月8日:メットライフ・スタジアム(スティービー・ニックスと共演)
8月21日:シティ・フィールド(スティングと共演)

ジョエルは「ニューヨークの観客のエネルギーは格別。ロッド・スチュワート、スティング、スティービー・ニックスとステージを共有するのは最高の経験だ」と語っている​。

長年にわたり音楽界を牽引してきた彼の今後の活躍に、多くのファンが期待を寄せている。くれぐれも体には気を付けて、これからも素晴らしい音楽を届けてもらいたいものだ。

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