2月24日に開催された第31回SAG賞(全米映画俳優組合賞)にて、セレーナ・ゴメスが主演するドラマシリーズ『マーダーズ・イン・ビルディング』のキャストが、最優秀アンサンブル賞(コメディシリーズ部門)をみごと受賞。
まったく受賞すると思っていなかったセレーナは、ステージ上でしどろもどろに即興スピーチをする姿が印象的だった。
セレーナ・ゴメス、初のSAG賞受賞に驚きがとまらない ― まさかの表情でしどろもどろに即興スピーチ【動画あり】
一方で、セレーナ・ゴメスが以前よりスリムになった体型で登場したことも話題となった。
Selena Gomez is in the house at the 2025 SAG Awards ? pic.twitter.com/aUFVZWaclF
— Page Six (@PageSix) February 24, 2025
美しいセレーナの姿はすぐにネット上で絶賛されたが、一部では、セレーナ・ゴメスが「ハリウッドで流行しているダイエット薬『オゼンピック』を使っているのでは?」といった根拠のない憶測が飛び交った。
しかしセレーナは2023年のTikTok動画で、ループス治療の薬によって体重が増減すると説明している。オゼンピック使用の噂は根拠のない憶測にすぎない。
セレーナ・ゴメスを悩ませる体型批判
子役時代から公の場で成長してきたセレーナ・ゴメスは、長年にわたり体重についての議論の的となってきた。
2015年セレーナは、メキシコのビーチで水着姿をパパラッチに撮影され、それがタブロイド紙やインターネットで拡散され、体型について批判されたことについて語った。彼女の丸みを帯びた体型や体重増加を指摘する声が上がり、「太った」「運動すべき」といったコメントが寄せられた。
セレーナはUSA TODAYのインタビューで、「体型批判をする人たちは、『太っている』『ダメな人間』と決めつけてきた。それは本当に気分が悪くなるし、最悪だった」と語った。
「正直でいたい」
セレーナ・ゴメスは、ループスや双極性障害であることを公表し、心の健康についても率直に語ってきた。
2019年には再び体型批判について言及し、「私はループスを患っていて、腎臓の問題や高血圧とも向き合っている。だから、健康上の問題がたくさんある」と明かした。
「だからこそ、私が体型のことで攻撃され始めたとき、本当に辛かった」「現実には、私の体は変動するもの。それが私の真実なの。でも、それが本当に私を傷つけた」と、苦悩を語った。
また昨年9月、「マーダーズ・イン・ビルディング」主演のゴメスは、女性映画団体のディナーで次のように語った。
「私は、自分が弱い部分をさらけ出し、助けが必要なときには助けを求めることに力があると信じています」「だから、私は『子供を産めない』と公表しました。『双極性障害である』と明かしました。」
「私はただ、女性のための活動をしたい。それが私がシェアする理由。私は正直でいたいのです。みんな何かを抱えている…。私は私。それが私にできるすべて」
このようにセレーナ・ゴメスは自身の体や病気、治療について赤裸々に語ってきている。それは同じような悩みを持つ女性のために役立てば、という意図によるものだ。
ウーピー・ゴールドバーグ「他人の知ったことじゃない」
しかしソーシャルネットワーク上では、相も変わらず根拠のないネガティブなコメントがセレーナをはじめとするセレブ達を悩ましている。
こうした現状に、トーク番組「ザ・ビュー」に出演するウーピー・ゴールドバーグは強く警鐘を鳴らした。共演者のサニー・ホスティンが「セレーナ・ゴメスはループスを患っており、体重の変動はその病気の影響である可能性が高い」と説明していると、ウーピーはそれを遮るようにして次のようにコメントした。
「他人の体についてとやかく言うべきではない」
「人にはそれぞれの事情がある。セレーナ・ゴメスはループスを患っているし、彼女が体重を減らしたのも健康上の理由かもしれない。だが、それは他人が口を出すことではない」
「誰もが自分の人生の選択をしている」
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ウーピー・ゴールドバーグ photo: Kathy Hutchins / Shutterstock.com
つまり、体重が変動する理由が何であれ、それを他人がどうのこうのいうことではない。誰もが、日々を精一杯生きていて、自分にとって良かれと思うことをやっている。我々はセレーナのプライバシーを尊重すべきだという強いメッセージであった。
共演者のサニー・ホスティンも、「体型をめぐる議論は多くの場合、女性に向けられる」と指摘し、体型批判がいかに不当であるかを訴えた。
元カレのテイラー・ロートナーも擁護
セレーナ・ゴメスと2009年に短期間交際、「トワイライト」シリーズで知られる俳優テイラー・ロートナーも、彼女へのバッシングに対して反論。自身のInstagramで、「この世界は憎しみに満ちている。誰もが他人を満足させる必要はないし、すべきでもない」と述べた。
さらに、「大事なのは、体の形や色、見た目ではない。人は内面の美しさを大切にすべきだ」とメッセージを発信し、ボディシェイミングがいかに有害であるかを訴えた。
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テイラー・ロートナー photo: Featureflash Photo Agency / Shutterstock.com
他人の体型に口を出すべき?
セレーナ・ゴメスの体型を巡る議論は、単なるセレブの話題ではなく、現代社会におけるボディイメージの問題を浮き彫りにしている。ウーピー・ゴールドバーグやテイラー・ロートナーの発言は、外見への過度な注目がいかに有害であるかを示しており、ゴメス自身も「自分らしさを大切にすること」の重要性を強調している。
この騒動を通じて、私たち自身も「他人の体型に口を出すべきなのか?」という問いを改めて考える必要があるだろう。
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