3月2日(現地時間)に開催された第97回アカデミー賞にて、俳優エイドリアン・ブロディは映画『ブルータリスト』での演技が評価され、51歳にして二度目の主演男優賞を獲得した。しかし、受賞時の振る舞いが多くの視聴者の反感を買う結果となった。
ステージ前での「衝撃の行動」
問題となったのは、エイドリアン・ブロディが受賞を告げられ、ステージへ向かう途中での行動だ。
彼は突如、口にしていたガムを取り出し、それを恋人であり、元映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの元妻であるジョージーナ・チャップマン(48歳)に向かって投げたのだ。
ジョージーナはガムを受け取ろうと慌てて駆け寄ったが、結局キャッチすることはできなかった。この出来事は瞬く間にSNSで拡散され、多くの批判を呼ぶこととなった。
【動画】口からガムを出し、恋人に投げるエイドリアン・ブロディ
Adrien Brody tosses gum to girlfriend on his way to accept Oscar pic.twitter.com/fqfawcqToS
— New York Post (@nypost) March 3, 2025
エイドリアン・ブロディの釈明
授賞式後、彼はトーク番組『Live With Kelly and Mark』に出演し、この行動について弁明した。
「飲み込むこともできたが、それは考えなかった。何とか処理する必要があったんだ」と説明した。
しかし、この発言は批判を沈静化させるどころか、さらなる反発を招いた。視聴者の間では、「彼の長すぎる受賞スピーチの時間を使って、パートナーに謝罪すべきだった」との意見が飛び交った。
史上最長の受賞スピーチも物議に
さらに、ブロディの受賞スピーチ自体も問題視された。
通常、スピーチが予定の時間を超えてくると、終了を催促するための音楽が鳴りだすのだが、ブロディはそれを止めさせてスピーチを続けたのだ。
スピーチの中で彼は、「この賞を受賞することは、キャリアの到達点でありながらも、新たなスタートを意味する」と語った。また、恋人ジョージーナと、彼女がワインスタインとの間にもうけた二人の子供たちへの感謝も述べた。
結局、エイドリアンは2回目の催促の音楽でようやくスピーチを終了。その長さは5分40秒にも及び、アカデミー賞の歴史上、最長のスピーチとなった。
【動画】終了を催促する音楽を止めさせてスピーチを続行するエイドリアン・ブロディ
Adrian Brody’s acceptance speech as he wins his second #Oscar pic.twitter.com/Fe4up2bBDb
— The HoloFiles – Movies & TV News & Reviews (@theholofiles) March 3, 2025
SNSでの反応:「ガム投げ事件はウィル・スミスのビンタ以上に衝撃的」
ブロディの行動に対して、SNS上では多くの厳しい意見が寄せられた。
「エイドリアン・ブロディは、長すぎるスピーチをするくらいなら、ガムを投げつけた恋人に謝るべきだった」
「オスカーの階段でジョージーナ・チャップマンにガムを投げつけたことのほうが、ウィル・スミスのビンタよりも衝撃的だった」
「ブロディを逮捕しろ。オスカーの舞台で妻にガムを投げつけるなんて」
「ジョージーナ・チャップマンが“最も献身的なパートナー”賞を受賞すべきだ。彼女のトロフィーは夫の噛み終わったガムだ」
輝かしい実績
エイドリアン・ブロディは、2002年の映画『戦場のピアニスト』での演技が高く評価され、アカデミー賞主演男優賞を受賞。29歳での受賞は、同賞史上最年少の記録として今も破られていない。
『戦場のピアニスト』では14キロ以上減量し、ピアノを徹底的に練習してリアルな演奏を披露。役になりきるために徹底的な準備をすることでも知られている。
そして今回、『ブルータリスト』でのすばらしい演技が評価され、見事二回目のアカデミー賞受賞となった。
輝かしい実績を誇るエイドリアン・ブロディだけに、今回の一件で彼の俳優としての評価がゆるぐことはないだろう。ただ、彼の行動を見て衝撃を受けた視聴者は少なくなかったのは事実のようだ。

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