映画『ダラス・バイヤーズクラブ』や『インターステラー』などの出演で知られるハリウッド俳優マシュー・マコノヒーが、約6年ぶりにスクリーンに戻ってきた。その理由や休業期間中の過ごし方について、Varietyのインタビューで本人が語った。
俳優活動の休止、そして復帰へ
マシュー・マコノヒーは2019年に公開されたガイ・リッチー監督の映画『ジェントルメン』を最後に、主演作から遠ざかっていた。しかし、完全に公の場から姿を消していたわけではない。彼はCMや広告に出演したり、映画『SING/シング2』や『Agent Elvis』、『Deadpool & Wolverine』などで声優として活躍していた。
しかし、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)映画祭でプレミア上映される新作『The Rivals of Amziah King』で、彼は久しぶりに本格的な演技の場に戻った。
この作品で主演を務めるマシュー・マコノヒーは、撮影初日、緊張していたという。「セットに入るなり、キャストやスタッフに『僕だけ緊張してるのか?』と尋ねたんだ」と振り返る。これに対して、周囲が笑いながら応じると、彼はおなじみの決めゼリフ「Alright, alright, alright」と続け、場を和ませた。
休業中に得たもの
マシュー・マコノヒーは俳優業を休む間に、家族と過ごす時間を大切にし、さらには自伝『Greenlights』を執筆した。この本は、彼がこれまでの人生を振り返り、自身の思考や経験を整理する機会にもなったという。
「自分の物語を自分で書き、演出する必要があった」と彼は語る。この執筆作業を通じて、彼は自身の人生における高低を振り返り、正直に向き合うことができた。
「35年間考えていたことが明確になった。自分自身をより信頼できるようになったし、隠すことが減ったことで、俳優としての自分もより素直になれたんだ」と話す。
演技への情熱を再確認
『The Rivals of Amziah King』は、オクラホマの養蜂場を営むカリスマ的な男アムザイア・キングと、彼の養子との関係を描いたクライムスリラーだ。マシュー・マコノヒーは、この作品の脚本を読んだとき、その独自性と土地の雰囲気に強く惹かれたという。監督のアンドリュー・パターソンも、主人公の自由奔放な魅力を表現できる俳優としてマコノヒーを起用することを決めた。
久しぶりの映画出演について、マシューは「思い出したことがいくつかある」と語る。
「一つは、自分が演技を本当に楽しんでいるということ。二つ目は、自分は結構うまくやれるということ。そして三つ目は、演技は自分にとっての“休暇”のようなものだということだ」と説明する。
彼にとって演技とは、日常の雑念を忘れ、キャラクターに没入する時間なのだ。
“マコノサンス”再び?
かつてドラマ『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』で演技派俳優としての地位を確立し、“マコノサンス(McConaissance)”と呼ばれたマコノヒーの復活は、映画界に新たな波をもたらすかもしれない。
彼は「俳優として正直であることが重要だ」と語る。その言葉通り、新作『The Rivals of Amziah King』で、彼がどのような演技を見せるのか、期待が高まっている。

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