人気シンガーのアリアナ・グランデが、最新アルバム『Eternal Sunshine Deluxe』に合わせて公開したショートフィルム『Brighter Days Ahead』で、まるで別人のような姿を披露した。
アリアナ・グランデはグレーのウィッグに加え、顔や手にシワを加える特殊メイクを施し、“おばあちゃん”姿に大変身。ファンからは驚きの声が相次ぎ、SNSでも大きな反響を呼んでいる。
Ariana Grande – brighter days ahead
記憶をたどる物語と新曲の融合
ショートフィルムでは、彼女が演じるキャラクター「ピーチズ」が、記憶を消去するために「Brighter Days Inc.」というクリニックを訪れる。そこでは過去の思い出を一つずつ映像で見せられた後、それを消されていくという切ない展開が描かれる。
映像には、幼少期の記憶、スターとしての活躍、崩壊した家庭、そしてUFOに連れ去られる幻想的な場面など、多彩な記憶が映し出されている。
なかでも印象的だったのは、実の父エド・ブテラとの共演シーンである。彼はピーチズをまるでフランケンシュタインのように再生し、親子でピアノを演奏する場面で物語は静かにクライマックスを迎える。
この映像作品は、「愛」「喪失」「成長」「記憶のはかなさ」といったテーマを描いた感動的な仕上がりとなっており、X(旧Twitter)では「映画史に残る短編」「涙が止まらなかった」といった感想が多く投稿されている。
健康状態を心配する声も
ただ、そんな中で注目されたのは、アリアナ・グランデの“演技力”だけではない。彼女の近影を見たファンのあいだでは、その健康状態にも心配の声が広がっている。
BAFTA授賞式で登場した際の彼女は、以前よりもかなり痩せたように見え、胸元が大きく開いたドレスからは骨の浮き出た体が目立っていた。SNSでは「痩せすぎではないか」「大丈夫なのか」といった声が相次いだ。
関係者によれば、映画『ウィキッド』の撮影やプロモーションのために世界中を飛び回る生活が続いており、過密なスケジュールが心身に負担をかけているという。睡眠も不規則で、まともに食事がとれない日もあるほどだと語られている。
アリアナ・グランデ自身も、過去にPTSDや不安障害を抱えていたことを明かしており、2017年にイギリス・マンチェスターで発生した自らのコンサート会場での爆破事件以降、心に深い傷を負っている。
また、2023年にはTikTokで「以前“健康そう”とされていたときこそ、実は一番不健康だった」と語っていた。抗うつ薬を服用しながら食生活も乱れ、精神的にも非常につらい時期だったと明かしている。
しかし、アリアナ・グランデは、こうした心身の揺らぎやプレッシャーと向き合いながらも、自身のペースで表現を続けているようだ。
現在は音楽活動よりも演技に軸足を置いており、しばらくはツアーの予定はないという。それでも「音楽は常に自分の一部」と語り、「母の家でだって歌う」と笑顔を見せていた。
感動とともに、彼女の人間らしさや葛藤も垣間見える今回のショートフィルム。アリアナ・グランデというアーティストの、また新たな一面を印象づける作品となった。

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