米ドラマ『ベイウォッチ』でステファニー・ホールデン役を演じたアレクサンドラ・ポール(61)が、自身の13年にわたるストーカー被害について赤裸々に語った。ポールは、長年の精神的苦痛と経済的損失、そして家族への影響について「私たちは人生を変えられてしまった」と振り返る。
恐怖の始まり
ポールによれば、ストーカー被害の始まりは2011年12月、ある女性が弟を連れて自宅を訪ね、「トイレを貸してほしい」と頼んできたことだった。善意で自宅に入れたところから、悪夢のような日々が始まった。
その後、その女性は何日もメモを残していき、ポールの夫イアン・マレーが「やめてくれ」と電話で警告する事態に発展。しかし女性は近所の家に引っ越してきて、執拗な付きまといが始まったという。
Happy Birthday to the one and only @alexandra_paul AKA Stephanie Holden ?? pic.twitter.com/SJPML007JT
— Baywatch (@baywatch) July 29, 2019
家族も標的に
ストーカー行為は次第にエスカレート。女性は、ポールの母親に「私はアレクサンドラの秘密の恋人だ」とする手紙を送りつけたほか、夫イアンに対しては「浮気をしている」「暴力をふるっている」と虚偽の主張を展開。さらに近隣住民にビラを撒いたり、警察に虚偽通報したりするなど、嫌がらせは執拗を極めた。
イアンは実際にこの女性に車で轢かれるという事件にも巻き込まれている。
ストーカーはポールをジムやハイキングコースまで尾行し、ついにはスーパーマーケットの駐車場でポールの車に突然乗り込んでくる事件も発生。恐怖で叫びながら逃げ出したポールは「どこで見られているかわからないというのが最もつらかった」と語っている。
6万ドルの被害
ポールは、警備システムの導入や私立探偵の雇用、弁護士費用などにより、総額6万ドル(約900万円)以上の費用を費やしたという。さらに自宅を売却し、新たな身元情報で生活するなど、生活全体を変えざるを得なかった。
それでもストーカーは6週間で居場所を突き止め、再び付きまといを開始。最終的にはFBIの捜査により逮捕されたが、彼女は一度国外追放された後、カナダ経由で再入国していた。
ストーカーの死と「自由」
LA地方検察局によると、女性は乳がんと子宮腫瘍を患っており、最終的に仮釈放された後、2024年7月29日に41歳で死亡した。
「本当に自由になれたのは、彼女が亡くなった今かもしれない。とても悲しいことだが、公人を標的にするストーカーは最後まで執着を手放さない」とポールは語る。
彼女は今もなお、263ページに及ぶストーカー被害の記録を保管しており、「私たちは常に周囲を警戒するようになった」と、その影響の深さを実感させるコメントを残した。

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