エルトン・ジョンとマドンナ。音楽界の二大スターが、ついに長年にわたる確執にピリオドを打った。きっかけは、エルトン・ジョンがマドンナに「許してくれ」と声をかけたことだった。
二人が和解したのは、2025年4月5日に放送された『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』の舞台裏。ジョンが音楽ゲストとして出演していたこの日、楽屋で偶然顔を合わせたのだという。
その後、マドンナはInstagramにて、ジョンとハグしている写真を投稿し、長年の思いを明かした。高校時代からの大ファンで、こっそり彼のコンサートを観に行ったこともあるという。
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「音楽には人生を変える力があると教えてくれた。人と違っていても、それを受け入れて、自分らしく生きることの大切さを感じた」と彼女は回想する。しかしその後、エルトン・ジョンからは思いもよらない批判の数々が寄せられることになる。
「最悪のボンドソング」
確執の火種となったのは、2002年の映画『ダイ・アナザー・デイ』のマドンナによる主題歌。ジョンはこの曲を「史上最悪のボンドソング」と酷評し、さらに2004年のQアワードでは、マドンナのライブパフォーマンスを「口パク」と公然と批判。「こんな人に金を払う価値はない」とまで言い放った。
マドンナ側は冷静に対応し、「彼女は口パクなどしていないし、エルトンがどうであれ、彼はクリスマスカードリストに載っている」とコメントした。
その後も攻撃は続いた。2012年、マドンナがゴールデングローブ賞で主題歌賞を受賞すると、ジョンの夫デヴィッド・ファーニッシュが「これは茶番だ」「彼女のスピーチは自己陶酔的」とSNSに投稿。ジョンもインタビューで「彼女は終わった」「遊園地のストリッパーみたいだ」と発言するなど、関係はさらに悪化していった。
ジョンは後に、自身の回顧録『Me』で「確執の本当の原因は、マドンナがレディー・ガガを批判したことだった」と告白。ガガの『Born This Way』が『Express Yourself』に似ていたとしても、マドンナはもっと寛容な態度を取るべきだったとし、「先輩アーティストが新人を潰すべきではない」と記している。
「許し」の力と新たなコラボ
そんな長い確執に終止符が打たれた瞬間、エルトンがマドンナに「許してくれ」と声をかけたという。「許しは本当に強い力を持っている。数分後には抱き合っていた」とマドンナは綴っている。
さらに、エルトンはマドンナのために新曲を用意しており、「一緒にやろう」と提案したという。「すべてが巡り巡って、ようやくひとつに繋がった気がした」と彼女は語り、Instagram投稿の締めくくりにはエルトンの名曲『Your Song』の一節「And you can tell everybody, this is your song…」を引用した。
長きにわたる確執を乗り越え、ようやく手を取り合った二人。今後、どんな楽曲が生まれるのか。世界中のファンがその共演に期待を寄せている。

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