1992年に公開され、ホイットニー・ヒューストンとケヴィン・コスナーの共演で世界的ヒットを記録したロマンティック・スリラー映画『ボディガード』が、リメイクされる可能性が浮上している。そしてその主演に、世界的ポップスターのテイラー・スウィフトが起用されるのではないかとの憶測が、ファンの間で広がっている。英メディアDaily Mailが報じた。
テイラー・スウィフト主演の可能性を示す“手がかり”
リメイク版『ボディガード』の監督には、テイラー・スウィフトのコンサート映画『Taylor Swift: The Eras Tour』(2023年)を手がけたサム・レンチが起用される予定である。同作は全世界で2億6170万ドルの興行収入を記録し、史上最高の売上を誇るコンサート映画となった。
脚本は、クリント・イーストウッド監督作『Juror #2』を執筆したジョナサン・エイブラムスが担当。リメイク企画自体は2011年から続く長期プロジェクトであり、今回の進展に注目が集まっている。
こうした状況のなか、モデルでタレントのタイラ・バンクスがテレビ番組で「テイラー・スウィフトとイドリス・エルバが主演を務めるべき」と発言。テイラー・スウィフトとイドリス・エルバは2019年の映画『キャッツ』でも共演しており、相性の良さからこのキャスティング案に現実味があると受け止められている。
『キャッツ』の雪辱なるか
テイラー・スウィフトにとって、『ボディガード』の主演は女優としての評価を改めて確立するチャンスとなるかもしれない。彼女は2019年の映画『キャッツ』に出演したが、同作は批評的にも商業的にも失敗に終わった。これを受けて、「再び大きなスクリーンで輝く場を探している」との見方が業界内に広がっていた。
その一方で、テイラー・スウィフトは音楽活動において絶頂期を迎えている。2024年から2025年にかけて開催された「The Eras Tour」は、史上最も成功したコンサートツアーと評され、2025年3月に開催された「iHeartRadio Music Awards」では最多9部門を受賞。ツアーは「Tour of the Century(世紀のツアー)」として讃えられた。彼女の勢いはとどまるところを知らず、同年にはライブアルバム『Lover (Live from Paris)』の再販が英国チャート1位を記録。音楽面での成功が、映画界での再起への強力な後押しとなっている。
ホイットニー・ヒューストンへの敬意
テイラー・スウィフトは生前のホイットニー・ヒューストンに対して深い敬意を抱いていた。2012年のインタビューで「ホイットニーの笑顔や人柄に惹かれていた。とても親しみやすい存在だった」と語っており、彼女の精神性に強く共感していたことを明かしている。
テイラー・スウィフトとホイットニー・ヒューストンは、いずれも音楽界の頂点に立つ存在である。ホイットニー・ヒューストンは世界で2億枚以上のレコードを売り上げ、グラミー賞を6度受賞。一方テイラー・スウィフトは、14度のグラミー賞受賞に加え、音楽活動を通じて10億ドル以上の純資産を築いた初のアーティストとして記録されている。
ケヴィン・コスナーも“スウィフティ”に
オリジナル版でボディガード役を演じたケヴィン・コスナーも、テイラー・スウィフトの熱烈なファンである。2023年には娘とともに「The Eras Tour」に来場し、「公式スウィフティになった」とSNSで喜びを表現した。加えて、ケヴィン・コスナーはホイットニー・ヒューストンの親友としても知られ、2012年の彼女の葬儀では、CNNからスピーチの短縮を求められたもののこれを拒否し、自身の言葉で最後まで追悼を述べたエピソードも残されている。
1992年に公開された『ボディガード』は、世界で約4億ドルの興行収入を記録し、ホイットニー・ヒューストンの名曲「I Will Always Love You」とともに世界的な名作として語り継がれてきた。
ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」
今回のリメイクが実現し、テイラー・スウィフトが主演を務めることになれば、音楽と映画の双方で歴史を塗り替えるような出来事となるだろう。正式なキャスティング発表が待たれるなか、期待が高まっている。

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