エド・シーラン涙の告白「人生最悪の1週間」 マックルモア降板騒動で家族や友人も離れ…「もうステージに立てないと思った」

エド・シーラン photo: Fred Duval / Shutterstock.com MUSIC/ARTISTS
エド・シーラン photo: Fred Duval / Shutterstock.com
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エド・シーランが、マックルモアのツアー降板をめぐる騒動について、ステージ上で涙ながらに胸の内を明かした。

現地時間9月19日、米ペンシルベニア州フィラデルフィアのリンカーン・フィナンシャル・フィールドで「Loop Tour」の公演を行ったエド。マックルモアの降板をきっかけに、他のオープニングアクトやバックバンドまで相次いでツアーを離れるという異例の事態に見舞われてから、初めての公演となった。

 

「人生最悪の1週間」ステージ上で涙の告白

公演の終盤、ステージの端に腰を下ろしたエドは、この1週間を振り返り、「人生で最悪の1週間のひとつだった」と告白。この日の公演については一転して「人生最高のショーだった」と語り、観客への感謝を伝えた。

さらにエドは、騒動のさなかではツアーそのものが続けられるのか分からず、「もう一度ステージに立てるのかも分からなかった」と明かした。音楽活動そのものについても、「アーティストでいたいのかさえ分からなかった」と思うほど追い詰められていたという。

「こういう状況になると、本当の友人が誰なのか分かる」

そう語ったエドによれば、ツアーをキャンセルするよう求める声が周囲から相次ぎ、長年付き合いのあった人たちまで少しずつ離れていったという。友人や家族、知人から「見放されているように感じていた」と、孤立感を率直に明かした。

 

エドを支えた大勢のファン「自分を見放さなかった」

そんなエドを支えたのが、会場に集まったファンだった。

公演のチケット状況を確認したところ、キャンセルが続いているのではなく、むしろチケットを購入する人たちがいることを知ったという。大勢の観客を前にしたエドは、自分を支持してくれる人たちがいることに改めて気づかされたようだ。

エドは、約5万人の観客が自分を見放さず会場に来てくれたことに感謝。この一夜を「人生最高のショー」と表現した。

一方、この日の公演では安全面への不安から、通常は観客の中に設置される「Bステージ」を使用しなかったことも明かしている。観客の中央に立った場合に何が起きるのか不安を感じていたといい、今回の騒動がステージ演出にまで影響を及ぼしていたことがうかがえる。

 

「間違いを犯している」騒動についてステージ上で説明

この日の公演冒頭でも、エドは観客に向けて今回の騒動について言及した。

音楽そのものへの批判には慣れているものの、今回は「もっと重要なこと」をめぐる批判だったと振り返り、「難しい決断をしなければならなかったし、僕は間違いも犯している。本当に、本当に申し訳ない」と謝罪した。

また、自身はこれまで政治的なアーティストになろうとはしてこなかったものの、今回の出来事によって、表現の自由やイスラエル・パレスチナ情勢をめぐる議論の渦中に置かれたとも説明。一方で、ファンとの約束を守ることも自分にとって非常に重要だとして、ツアーを続ける理由を語った。

 

【動画】エド・シーラン、マックルモア降板騒動についてステージ上で説明

 

さらにエドは、会場側が出演アーティストの発言内容を事前にコントロールすることについても懸念を表明。「自由な世界では決して起きるべきではない」と自身の考えを語った。

 

【動画】エド・シーラン本人がフィラデルフィア公演で語った声明

 

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マックルモア降板からツアー全体へ広がった波紋

今回の騒動は、マックルモアが9月4日と5日、米ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われた公演に出演した際、パレスチナへの支持を表明したことをきっかけに拡大した。

マックルモアはステージで「Free Palestine」と発言し、ガザやヨルダン川西岸の人々について言及。この発言をめぐって賛否が広がり、一部の団体からは残りのツアーからマックルモアを外すよう求める声も上がった。

その後、米国公演を担当するプロモーターのメッシーナ・ツーリング・グループは、今後の会場から「マックルモアが出演する場合は公演を開催できない」との意向を伝えられたとして、残りの日程からマックルモアを外すことを決定した。

エド自身もその後、「マックルモアがツアーを離れることになったのはプロモーターの決定であり、僕の決定ではない」と説明している。

しかし波紋は収まらなかった。マックルモアの降板後、フィニアス、ルーカス・グラハム、アーロン・ロウらが相次いでツアーからの離脱を表明。さらに、長年エドのライブを支えてきたベオガも離れることとなり、わずか数日の間にツアーの状況は大きく変わった。

それでもフィラデルフィアのステージに戻ってきたエド。「人生最悪の1週間」から「人生最高のショー」へ――。騒動の渦中で迎えた一夜は、エドにとって、改めてファンの存在を実感する特別な公演となったようだ。

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