ジャック・オーディアール監督最新作『ゴールデン・リバー』が7/5(金)日本公開決定。ハリウッドきっての性格俳優4人が集結、豪華共演シーンを切り取った本編特別映像が公開された。
ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)及び「フランスのアカデミー賞」と言われるセザール賞にて4冠(監督賞・撮影賞・美術賞・音響賞)を受賞、世界的に権威あるイギリスの文学賞の1つである“ブッカー賞”の最終候補作にもなり、様々なミステリ・ベスト10入りも果たすなど、世界中の読者に衝撃を与えたパトリック・デウィットの原作を基に映画化。
1851年、時はゴールドラッシュ。最強と呼ばれる殺し屋兄弟、無骨で優しい兄・イーライ(ジョン・C・ライリー)と、裏世界でのし上がりたい好戦的な弟・チャーリー(ホアキン・フェニックス)は、政府の内密な依頼で黄金を探す化学式をみつけた化学者ウォーム(リズ・アーメッド)を偵察係モリス(ジェイク・ギレンホール)とともに追うことになる。
しかし黄金に魅せられた4人は偶然手を組むことになり―。組むはずではなかった4人の思惑が交錯、西部劇のルックながらサスペンスドラマの要素が入り、読めない展開、誰が善で誰が悪なのかツイストしていく人間ドラマに目が離せない“一攫千金ウエスタンサスペンス”がここに誕生した。
【動画】映画『ゴールデン・リバー』本編映像
「お前らじゃ無理だ!」「全員殺されるぞ」・・・黄金を狙う敵からの急襲に2人だけで応戦しようとするモリスとウォームに、チャーリーが叫ぶ。彼らは自分たちを殺すために追いかけていたシスターズ兄弟を捕獲したのだが、その折に別の追っ手から襲われてしまったのだ。
ウォームは一瞬ためらったが、圧倒的に自分たちに不利な状況であることを冷静に判断、シスターズ兄弟とともに応戦することを決意し、彼らを捕らえていた手錠を外すことをモリスに促す。
解放された途端「ボスは死んだ、カネはもらえんぞ やる価値はあるのか?」 と、無邪気に叫ぶチャーリーと、緊迫する状況なのにどこかこの状況を楽しんでいるように見えるニヤニヤと微笑するイーライ。
普段は知能担当だが、おぼつかない手際ながらも、初めて自ら身体を張って闘いに挑んでいく偵察係のモリスなど、いつ誰が銃撃に倒れても全くおかしくない切迫した状況の中でこそ現れる“それぞれのキャラクターの人間性”を見事に演じきった様子を閉じ込めた、ハリウッドきっての性格俳優たちの醍醐味を感じられる映像となっている。
「ずっとアメリカの俳優と仕事をしてみたかった」と述べた、ジャック・オーディアール監督。
今回のキャスティングについても「本作のプロデューサーでもあるジョン・C・ライリーがいて、そのあとライリーの推薦ですぐにホアキン・フェニックスが決まって。そして、ジェイク・ギレンホールはとても情熱的だったから、彼もすぐに決まった。リズのことは、僕は知らなかったけれど、人から勧められて『ナイト・オブ・キリング/失われた記憶』というテレビシリーズを観て、とても興味深い俳優だと魅了された。それで彼が化学者ウォームの役に決まって、それによってモリス(ジェイク)とウォームの役割が、原作よりもずっと重要になったんだ」と明かす。
また、「彼らには映画的な演技というものが文化としてそなわっている。役に関する知識や情報を構築していく。演じるときはそこにとても自覚的だと思う」と語るなど、ハリウッドきっての性格俳優たちと呼ばれる本作の出演キャストたちの役作りについても絶賛している。
本作はイーライ役のジョン・C・ライリーと彼の妻で本作のプロデューサーを務めるアリソン・ディッキーがその原作に惚れ込み映画化権を獲得、オーディアールに監督を依頼したことからスタートしたプロジェクト。
アカデミー賞にもノミネートされたことのあるライリーは、「いつもは台本を読むのを先送りしてしまう傾向があるんだが、『ゴールデン・リバー』を読んだ時は24時間で読んでしまったよ。登場人物が身近に感じたんだ。特に、イーライ・シスターズが。彼の、弟チャーリーとの関係が、どこか響くものがあった。僕にも3人の兄弟がいるからね。凄くおかしかったし、西部劇特有の男性的で不可解な要素よりも、感情的な要素が強い作品だと思ったんだ」とその魅力に惚れ込んだ理由を語っている。
本作はジャック・オーディアール監督初の英語作品でもあり、キャストは『シカゴ』のジョン・C・ライリー、『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス、『ナイトクローラー』のジェイク・ギレンホール、『ヴェノム』のリズ・アーメッドと実力者ぞろい。
愛おしさをにじませるキャラクターの掘り下げなどジャック・オーディアール監督は西部劇ジャンルに新しさを与えたエンターテインメント作品に仕上がっている。
STORY
時はゴールドラッシュ。普通を夢見る兄と、裏世界でのし上がりたい弟は最強と呼ばれる殺し屋。政府の内密な依頼で偵察係と追うことになったのは黄金を見分ける化学式をみつけた化学者。しかし黄金に魅せられた4人は手を組むことになり―。トラウマ、憧憬、疑心、かすかな友情。組むはずではなかった4人の思惑が交錯し、思いがけないラストへと加速する傑作サスペンスドラマ。
公開情報
『ゴールデン・リバー』
7 月 5 日(金) 㼀OHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー
(C) 2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. All Rights Reserved.
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