先日、ディズニーとソニーの交渉が決裂し、「スパイダーマン」シリーズがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)から離脱する可能性があると報じられたが、一方でディズニーが新しく条件をオファーしたという噂も流れている。
Varietyは先日、「スパイダーマン」シリーズを共同出資しているソニー・ピクチャーズとディズニーの間で交渉が決裂したと報道。もし決裂が確定すれば、MCUの世界にスパイダーマンは登場できないことになり、「スパイダーマン:ホームカミング」「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で主人公ピーター・パーカーを演じているトム・ホランド、MJ役ゼンデイヤらの出演の機会もなくなってしまう可能性がある。
そんな中Cosmicbookは、ディズニーソニーに対し、「スパイダーマン」をMCUに残す提案をしたという噂があると伝えている。このディズニー側からの提案は最大7本の新作、「アベンジャーズ」新作への出演などが含まれているという。
この情報は「Lords of the Long Box YouTube」というYouTubeチャンネルを持つTVOという人物が、ディズニーとマーベルにコネクションのある関係者から聞いたものだという。
この情報筋によると、ディズニーがソニーにオファーした条件は以下(一部抜粋)。
・(ピーター・パーカー役)トム・ホランド出演の映画6本、オプションで7本目もあり
・「スパイダーマン3」(2007、トビー・マグワイア主演)の後に続く新3部作を制作。
・新3部作は、ピーター・パーカー(トム・ホランド演)の大学生活を中心に描く。さらにアニメ「スパイダーマン&アメイジング・フレンズ」で描かれた、「X-MEN」のファイアスターとアイスマンとの出会いにクローズアップする。
・さらに「アベンジャーズ」新作2作品にスパイダーマンをより重要な役として出演させる。ジョニー・ストームと友人になる。
・マーベル・スタジオは「スパイダーマン」関連の映画をソニーと共同出資し、全利益の30%を受け取る(以前ディズニーは50%を要求し、決裂している)。
これ意外にも「配給はソニーでも、Disney+などのデジタルの権利はディズニーが所有する」「アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の実写化」など様々なオファーの詳細が伝えられている。
しかしこれらは公式なものではないため、あくまで噂として報道されている段階だ。
もともとディズニーとソニー・ピクチャーズの決裂の原因は金銭的な意見の違いだという。ソニー・ピクチャーズはスパイダーマンの権利をここ数十年所有しており、俳優トビー・マグワイアが主演を務めた最初の映画「スパイダーマン」シリーズにて大成功をおさめた。しかしその後、俳優アンドリュー・ガーフィールド主演のリブート「アメイジング・スパイダーマン」シリーズが制作されたが、同作品には批判も多く寄せられ、収益的にも期待以下となった。
ソニー・ピクチャーズは2015年、ディズニーが所有するマーベル・スタジオと「スパイダーマン」を共同制作することに同意。ディズニーはトム・ホランド版のスパイダーマンを「アベンジャーズ」シリーズなど多くのMCU作品に登場させることができるようになったのだ。こうしてスパイダーマンは、今ではMCUの欠かせないキャラクターとなった。
ディズニー側は、「アベンジャーズ」シリーズや「スパイダーマン」シリーズの大成功を受け、収益を半分ずつの50/50にするようソニー側に交渉したが、ソニーはこれを拒否。ソニーはこれまで通り、ディズニーが初日の興行収益の5%を受け取るというような条件をキープしたいと望んでいたという。
これを受けマーベル・スタジオの製作社長であるケヴィン・ファイギが、スパイダーマンを今後MCUに登場させないことを決定したというのが、これまで報道されているところだが、果たして、今後「スパイダーマン」はMCUに残ることができるのだろうか・・・。
噂によると、ディズニーは、今週末に米カリフォルニア州アナハイムで開催されるディズニーのイベント「D23 Expo」までに契約をまとめ、24日(土)に予定されているマーベル関連のパネルに「スパイダーマン」についての情報も発表する意向があると伝えられている。果たしてどんな発表があるのか、注目だ。
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