世界を熱狂させた、アメリカ・ポップシーン史上最高の歌姫ホイットニー・ヒューストン。その知られざる素顔に迫るドキュメンタリー『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』が公開予定である。伝説と言われる国歌斉唱のパフォーマンス披露したその裏側とは?
どこまでも伸びる圧倒的な歌唱力を備え、ポップス史上に燦然と輝く奇跡のミューズ、ホイットニー・ヒューストン。80年代から90年代の全盛期、メディアを通して見る彼女は常に溌剌としていて、眩いばかりの笑顔を弾けさせていた。そのパワフルな存在感は、性別、国境、世代、そして人種までをも超えて、同時代を生きた人々に大きな活力を与えた。
しかし、『ボディーガード』の成功とボビー・ブラウンとの結婚を境に、薬物問題、複雑な家族問題ばかりが取り沙汰される様になり、48歳という若さで不慮の死を遂げてしまう。いったい彼女に何があったのか?メディアの前では常に笑顔で陽気なスター、でも心の奥底は傷ついた少女。抱えていた複雑な感情をさらけ出し、波乱万丈な自らの人生と重ね合わせ歌にぶつけ続けたー。あの時代、あの瞬間、あの美声は確かにそこに存在していた。
全米のスポーツの一大イベントの一つスーパーボウル(プロアメリカンフットボールリーグの優勝決定戦)では、試合は当然のことながら、それと同等に注目されるのが国歌斉唱とハーフタイムショーだ。
これまでマイケル・ジャクソン、ローリングストーンズ、プリンス、マライアキャリー、マドンナ、ビヨンセ、近年ではレディガガなど、まさに頂点を極めたアーティストたちがその大役を務めてきたわけだが、その中でも伝説と言われる国歌斉唱のパフォーマンス披露し、全米の多くのメディアが揃って歴代最高に選ぶアーティストがいる。
1991年に国歌斉唱を務めたホイットニー・ヒューストンだ。ハーフタイムショーとは違い派手な演出などでごまかしができない国歌斉唱は当然のことながら曲は「星条旗」と決まっており、純粋にアーティストの力量が試される。
映画ではその伝説の裏側も語られ、当時の音楽監督はホイットニーが参考にしたのは「マーヴィン・ゲイの自由さ」だと明かし、続けて「本来なら三拍子の国歌を四拍子に変えた」と衝撃の事実を嬉しそうに語っている。
当時、湾岸戦争真っただ中のアメリカで、戦争の歌でもある「星条旗」は黒人にとって複雑な歌であったが、「彼女は“自由“という言葉に強烈なインパクトを与えた」と振り返る。その他にもいろんな事実が明かされ、裏側を知った上で、本編の圧巻の国歌斉唱シーンをスクリーンで確認していただきたい。
公開情報
『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』
© 2018 WH Films Ltd
2019年1月4日、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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