人気歌手テイラー・スウィフトが、宿敵である人気ラッパーのカニエ・ウェストとの、VMA事件から楽曲「Famous」をめぐる抗争の経緯を語った。雑誌「ローリング・ストーン」が伝えている。
テイラー・スウィフトとカニエ・ウェストといえば、さかのぼること2009年9月、音楽授賞式「MTV ビデオ・ミュージック・アワード（VMA）」でテイラーが楽曲「You Belong With Me」で最優秀女性ビデオ賞を受賞した際、受賞スピーチにカニエが乱入。テイラーのマイクを取り上げ、「テイラー、君の受賞はすごく嬉しいしスピーチはあとでさせてあげる。けど史上最高のビデオはビヨンセだ！」と驚きの発言し、テイラーがステージ上で呆然となってしまったことが話題となった。
https://twitter.com/thespecial1pod/status/1172657938634289153?s=20
その後、テイラーとカニエは因縁の仲となってしまったが、2015年の「VMA」でカニエがヴァンガード賞を受賞する際に、カニエはプレゼンターとしてなんとテイラーを指名。あの悪夢が起きた「VMA」の同じステージで、6年の時を経て2人は和解したのだ。
しかし、その翌年の2016年、カニエは楽曲「Famous」をリリース。その歌詞には「オレは今でもテイラーとセックスしたいかもな／なぜなら、オレがあの“ビッチ”を有名（famous）にしたんだから」とあり、テイラーに対し挑発的なメッセージを歌ったことでテイラー側は激怒した。
しかしカニエと妻のキム・カーダシアンは、テイラーに電話でこの歌詞の許可をとったと反論し、その時の録画映像を公開し、2人は再び宿敵同士となってしまった。さらに世間はテイラー側がウソをついていると、テイラーのことをバッシングした。テイラーが2017年にリリースした楽曲「Look What You Made Me Do」はカニエへの恨みを歌ったものだと言われている。
【動画】カニエ・ウェスト「Famous」
そんなテイラーが、雑誌「ローリング・ストーン」のインタビューに応じ、カニエとの「Famous」の抗争の経緯を語った。
テイラーは「世間は文脈とそれに至るまでのできごとを理解していなかったわ。何かがなければそんなことは起こらないのだから。カニエが私のことを『ビッチ』と呼んだ時、私を怒らせたできごとがあったの。そのできごとというのは一つだけではないわ。彼と私の関係に本当にウンザリしたの。それは電話のこととかあの歌のことだけではなかったわ」と明かした。
さらに「VMA」事件についてテイラーは「2009年の事件の後、私はカニエからのリスペクトをとても欲していたの。その後（数年後）私たちはディナーへ行き、彼は私の音楽についてとてもすてきなことを言ってくれたから、とってもうれしかったわ。それはまるで幼少期の拒絶や19歳から感じていた何かを癒されているように感じたの」
2015年ふたりがディナーに行ったとき↓↓
[pics] Taylor Swift dan Kanye West dinner bareng di The Spotted Big, NYC. Gak sabar buat kolaborasi mereka! pic.twitter.com/b3dtYDYkMc
— Creative Disc (@CreativeDisc) February 19, 2015
「でも2015年の『VMA』で、彼がヴァンガード賞を受賞にあたって事前に私に連絡してきたの。授賞式の1週間前くらいだったかな。1時間くらいの長い会話をしたわ。カニエは『君からオレにヴァンガード賞を渡してほしいんだ。それはオレにとってとても意味のあることなんだ』と言い、その理由についても語ってきたの。だから私はスピーチを書き上げ、『VMA』に行き、スピーチしたら彼は『MTVは視聴率をあげるために、テイラー・スウィフトを舞台に上げて、オレに賞を渡させたぞ！』と叫んだの。私はその時、観客席で彼の妻（キム・カーダシアン）に腕を回して立っていたのだけど、体に寒気が走ったわ。私はカニエには表裏があると気づいたの。彼は裏ではいい顔をして、でもみんなの前ではクールに見せたがってヒドイことを言うの。私はすごく怒りがこみ上げたわ。
彼は式の後に楽屋で私と話がしたかったけど、私は行かなかった。彼は翌日謝罪として私に巨大な花束を送ってきたの。私は『もうこんな仲たがいなんて本当いらないわ。過去を乗り越えなきゃ』ってなったの」
RECAP: MTV 2015 VMA Taylor SWift And Kanye Hug It Out/ Kanye Running For President. https://t.co/DH3tf3fp9u pic.twitter.com/usfvNPXfFC
— RMGBLOG (@SweetSavageSass) August 31, 2015
https://twitter.com/kardashianwestm/status/638312265339531264?s=20
Taylor thanked Kanye for the flowers he sent her and how many likes she got on IG 📝🔎🔎 pic.twitter.com/BVuP6dDLI0
— fake georgia (@lemonadenormani) July 18, 2016
「彼が私に電話してきたとき、彼は私にとても敬意を払ってくれたから感動して、そしたら彼は（『Famous』の歌詞である）『オレは今でもテイラーとセックスしたいかもな』という歌詞を聞かせてきて、私は『オッケー、いいわね、私たちいい関係に戻ったわ』となったの。でも完成した曲を聴いたとき『もう十分、もしあなたがまた仲たがいしたいなら、険悪になりましょうよ』となったの。そしてカニエはドレイクにもまさに同じことをしたわ（カニエとドレイクも長年因縁の仲として知られている）。彼はドレイクの家族、彼らの生活にひどい影響を与えたの。それって同じことよね。自分に近寄ってきて、信頼させて、そして爆発させるの。もうこのことについては話したくないわ。一日中ネガティブな話はしたくないしね。何が起きたかドレイクが語るのをぜひ見てみて」と、「Famous」抗争の真実と、そのせいでいかに傷つき、ウンザリしているかを明かした。
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