人気歌手テイラー・スウィフト(29)が、2017年6月にイギリス・マンチェスターで行われた、歌手アリアナ・グランデ主催の慈善コンサート「ONE LOVE MANCHESTER」に参加しなかった理由を明かした。雑誌「ローリング・ストーン」が伝えている。
2017年5月22日、イギリス・マンチェスターで開催された、アリアナ・グランデのコンサート会場で、爆弾テロ事件が発生。22人が死亡し、500人以上が負傷するという悲惨な事件となった。ショックと悲しみのあまり、もうコンサートはできないと感じていたアリアナだったが、事件から2週間後の6月4日、犠牲者たちへの支援を目的とした慈善コンサート「ONE LOVE MANCHESTER」を開催し、ジャスティン・ビーバー、マイリー・サイラス、ケイティ・ペリー、リトル・ミックス、ブラック・アイド・ピーズ、リアム・ギャラガーなど多くの人気アーティストたちが出演を果たした。
この時テイラーは被害に遭った方々へメッセージを投稿したが、コンサートには参加しなかった。実は、テイラーが以前所属していたレコード会社「ビッグ・マシーン・レコード」のCEOであるスコット・ボーチェッタは、版権問題で揉めたテイラーへの声明文の中で、テイラーはアリアナの慈善コンサートと、2018年に開催された銃規制を訴える慈善コンサート「March for Our Lives」に出演依頼があったものの、参加を断ったことを明らかにしたのだ。
そのことに対しテイラーは、雑誌「ローリング・ストーン」のインタビューの中で、「(スコットの発言は)信じられないものね。私のチームの全員が、もしスクーター・ブラウンが私たちに何か提案してきたら、私のところへは持ってこないってことをわかっているの」と明かし、アリアナのマネージャーでテイラーの宿敵であるスクーター・ブラウンも慈善コンサート「ONE LOVE MANCHESTER」を主催していたため、テイラーのチームはこの依頼をテイラー本人には伝えなかったようだ。スクーターが関与していなければ、テイラーは慈善コンサートに参加していたのかもしれない。
今年6月、スクーター・ブラウンが、テイラーがデビューから去年までずっと所属していた、カントリー・ミュージックに特化したレコード会社「ビッグ・マシーン・レコード」を約300億円で買収したことがニュースとなった。テイラーは過去の楽曲の原盤権が同社にあるため、実質彼女の過去の楽曲の権利がスクーターのものとなった。テイラーは同レコード会社に不当な扱いを受けたことや、これまでスクーターに長年イジめられてきたことをSNS上に書きつづり、スクーターに楽曲の版権を奪われてしまうことのショックと悲しさを書きつづった。
さらにインタビューの中でテイラーは「スコットはスクーターについて色々言っていたのに、結局スクーターと手を組んでビジネスを始めたのよ。それは私にとって本当にショックだったわ。ふたりはとてもお金持ちで、パワフルな男性で、人々のお金から集めた300億円を使って、最も女性的な作品を買収したのよ。そして彼らは木製のパネルがあるバーで立って、ダサい写真を撮って、スコッチが入ったグラスをかかげていたのよ」と、ふたりのやり方と、スクーターが「ビッグ・マシーン・レコード」を買収した時のニュースで使われた写真をバッシングした。
そして最後にテイラーは「ふたりは私を出し抜いてコソコソと事を進めていたから、まさかこんなことになるなんて知りもしなかったわ。私は何も言うことができなかったの」と、スコットの裏切りと、スクーターの戦略にやられてしまった悲しみを語った。
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