ホアキン・フェニックスと、ロバート・デ・ニーロがタッグを組み、DCコミックスの人気悪役ジョーカーの誕生を描いた壮絶ドラマ『ジョーカー』。第76回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀作品賞にあたる金獅子賞を受賞するなど、いま映画業界が最も熱い視線を本作に向ける中、米軍がある警告を発表した。
『ジョーカー』予告編
本作でホアキン・フェニックスの演技が大絶賛を受ける一方で、「この映画で暴力を引き起こしてしまうのでは」と映画評論家たちの中では不安の声が上がっているという。その懸念は評論家だけでなく、米軍も抱いているようだ。
CINEMA BLEND.comの報道によると、9月18日の本作公開にあたり、FBIによって“潜在的な危険性”に関する電子メールが送られたとのこと。なおこの電子メールは、現時点では、直接的脅威への対応ではなく、あくまで予防策であることを発表している。米軍の一人は「従業員の安全とセキュリティが最重要であるため、この予防策を定期的に行っている」とコメントした。
これらの予防策ができたのは、2012年のコロラド州オーロラ映画館で起きた銃乱射事件の犠牲者の遺族ら5人が、先日『ジョーカー』に対し書簡を公開したことが影響しているのではとのこと。書簡の内容は映画に対しての非難ではなく、ワーナーに映画産業を通じて銃規制や犠牲者の支援を行うことを強く求める内容だったようだ。
2012年の同事件は、当時の新作『ダークナイト ライジング』(原題: The Dark Knight Rises)の公開初日に男が銃を乱射し、12人が死亡、70人が負傷した。その時、髪オレンジに染めたビジュアルで映画館に現れ「自分はジョーカーだ」と名乗っていたとされる。
今回の新作『ジョーカー』は、心優しき男アーサーが悪ジョーカーへと変貌する物語。センセーショナルな内容で、ホアキンの狂気満ちた演技が高評価を受けているからこそ、問題視されているのかもしれない。
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